和える-aeru-伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家 矢島里佳

2014年7月17日に、早川書房さんから「和える」の本が発売されます!
『和える-aeru- 伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家』

みなさんぜひご覧くださいませ^^
特設サイトはこちらから

◯書籍内容紹介

「日本の宝物に、なんで大人たちは気づかないんだろう?」
業界の常識を打ち破った、若手ベンチャー経営者の挑戦記

「和える」の活動は、NHK総合「おはよう日本」、NHK Eテレ「Good Job!会社の星」、
日本テレビ「NEWS ZERO」「スッキリ!!」、
TBS「夢の扉+」、フジテレビ「ニュースJAPAN」
など、各種メディアで話題となっている。

◯プロローグ

「職人さんたちにお金が払えないなんて、どうしよう……」

2012年12月、起業して2年目の冬。
最悪の状況に陥っていました。
資金が底をついてしまったのです。

私が大学4年生だった2011年3月、
子どもたちに日本の伝統をつなぐために立ち上げた「株式会社 和える」。

現代の感性にあったデザインや、機能性を追求しながら、
伝統産業品で育児用品を作るという、
それまで誰もやっていなかった新しい市場の開拓を始めて間もなくの出来事でした。

その頃、「和える」の取り組みは、少しずつ世の中で注目され始め、
メディアで取り上げられることも徐々に多くなっていました。

けれど、商品の売り上げは、まだ思うように伸びていなかったのです。

「好きなことを仕事にしたんだから、自分が食べられないのはしかたない。
けれど、『和える』にかかわってくれている人たちが食べられなくなる状況だけは、絶対にあってはいけない。
それなのに、こんなことになるなんて……」

このままだと、会社はつぶれてしまう。

私は危機感を募らせ、必死で資金の工面に走りました。
さらに間の悪いことに、こんな切羽詰まった状況だというのに、大学院の修士論文の締切日も迫っていたのです。

会社をなんとか存続させようとしながら、修士論文を書き上げるという過酷な日々……。
2013年のお正月は、そんな厳しい幕開けとなりました。

どうやっても次のお金が入ってくるのは一カ月先。
すぐ職人さんに支払うことができません。

私は覚悟を決め、職人さんに電話をしました。

「もしもし、矢島です。あの……、実は、今月お金がなくて、
どうしてもお支払いできなくなってしまったんです。
必ず来月はお支払いしますから……待っていただけますか?」

◯著者について

矢島里佳(やじま・りか)
株式会社和える(aeru)代表取締役。

1988年東京都目黒区生まれ。2011年3月慶應義塾大学法学部政治学科卒業。
2013年3月慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程社会イノベータコース修了。

職人の技術と伝統の魅力に惹かれ、19歳の頃から日本の伝統文化・産業の情報発信の仕事を始める。
「21世紀の子どもたちに、日本の伝統をつなげたい」という想いから、大学4年時の2011年3月、株式会社和えるを設立。
幼少期から職人の手仕事に触れられる環境を創出すべく、
子どもたちのための日用品を日本全国の職人と共につくる“0から6歳の伝統ブランドaeru”を2012年3月立ち上げる。

職人とのつながりを活かしたオリジナル商品のプロデュース、講演会や雑誌・書籍の執筆など幅広く活動する。
「和える」の活動は、NHK総合「おはよう日本」、NHK Eテレ「Good Job!会社の星」、
日本テレビ「NEWS ZERO」「スッキリ!!」、TBS「夢の扉+」、フジテレビ「ニュースJAPAN」に取り上げられるなど、
各種メディアで話題となっている。2007年 テレビ東京「TVチャンピオン2 なでしこ礼儀作法王選手権」優勝。

2009年 『栞 -和’s worth-』連載(JTB西日本 旅物語)。徳島活性化コンテスト奨励賞受賞。
キャンパスベンチャーグランプリ東京産業人クラブ賞受賞(日刊工業新聞社)。
2010年 学生起業家選手権優秀賞受賞(東京都・東京都中小企業振興公社)
2011年 第4回鯖江市地域活性化プランコンテスト優勝、オーディエンス賞のダブル受賞。
週刊朝日『なでしこりかの至福の一品』連載(朝日新聞出版)