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「事業承継を楽しく考える」セミナー・ワークショップの開催

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クライアント
倉敷市さん
業種
自治体
所在地
岡山県倉敷市

「事業承継」や「第二創業」というと、経営者やその家族間だけの課題と捉えられがちです。しかし、地域の企業や事業が受け継がれていくことは、その地域の豊かさや発展につながること。そうした意識を、多くの方々に持っていただくことを目的とし、倉敷市による「高梁川流域連携中枢都市圏事業」の一環として実施する「高梁川流域事業承継プロジェクト」で、事業承継の無料セミナー・ワークショップを開催しました。

セミナーは倉敷市民会館を会場としつつオンライン配信も行い、2名の登壇者より、「事業承継」のリアルについて身近に感じていただけるトークを展開しました。ワークショップは倉敷市民会館にて対面式で行い、様々な立場の方がそれぞれの「事業」に対する想いを言語化し、お互いに共有する場となりました。
市外・県外からのご参加も多くあり、広く「事業承継」を捉え直していただく機会になりました。

セミナー:事業承継経験者が語る!事業や文化、伝統、家族の想いなどをどう承継する?事業承継のリアル

セミナーの全編動画はこちらからご覧いただけます
事業承継経験者が語る!事業や文化、伝統、家族の想いなどをどう承継する?事業承継のリアル

「事業承継」のイメージとそのリアルとは?

皆さんは、「事業承継」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますでしょうか。経営者がその子どもたちに、事業をそのまま引き継いでいく、というイメージをお持ちかもしれません。しかしながらその実態(リアル)は、私たちのイメージを大きく覆します。本セミナーのメインスピーカーは、下記の2名。

  • 株式会社ライトライト代表取締役 齋藤 隆太
  • 株式会社和える代表取締役 矢島里佳

齋藤氏は第三者承継の経験を持ち、また現在は高梁川流域事業承継プロジェクトを担う事業者の経営者でもあります。矢島は自身の企業を起こしたのち、親族内承継にも取り組んでいます。
そうした両名が、それぞれの豊富な経験をフラットに語りました。

  • 過去は「第三者に引き継ぐのは悪だ」とさえ思われていたが、今は親族に引き継ぐ「親族内承継」よりも、親族以外に引き継ぐ「第三者承継」のほうが多い。
  • 事業をそっくりそのまま引き継がなくても、変化させていってもよい、と考える経営者も多い。
  • 「この家族が事業を守っていかなければならない」という強い想いを創り出しがちなのは当人ではなく、周囲の人たち。実は当人たちは、もっと柔軟に事業を捉えている。
  • よいかたちで事業が引き継がれていくよう、経営者側は引き際を意識し、適切なタイミングで承継することが望ましい。承継の期日を決めてその日まで見守りながら伴走して、徐々に承継できるのが理想。

ご参加くださった方々からは、「多くの新しい気づきを得た」「継承者と譲り受ける両方の話を聞けた」などのお声をいただきました。

  
“あったかい”事業承継を目指したい

事業承継によって引き継がれるべきなのは商品や業態そのものではなく、創業までに至った経緯や歴史、創業者の想いであると、齋藤氏と矢島は語ります。つまり、その経緯や想いに共感し「だから自分がやりたい」と思える人こそが、事業を承継することができるのです。
同時に、地域地域の人々の「これが残っていてほしい」「続いていってほしい」という声も大切です。事業承継は、他人事ではなくその地域全体に関わること。
例えば、「地域のにぎわいの拠点でありたい」と願う地域の書店。その意志を引き継ぐかたちで実現されたのは、文房具販売と自習スペースを組み合わせたカフェでした。
その時代や地域の文脈に沿ったかたちで、柔軟に展開されていく事業承継こそが、当人も周囲も幸せに導かれる“あったかい”事業承継です。

ワークショップ:事業承継への第一歩!「企業・ブランドの特長・強みの言語化ワークショップ」

言語化の重要性

セミナーにおいて矢島が繰り返し語ったのは、事業の目的や強み、社会に対する貢献は何なのかを、経営者が自身のことばで語れることの、事業承継における重要性でした。
そこで、セミナーに続いたワークショップでは、伊勢型紙を用いた和紙のはがき染め体験を通じ、「言語化」に挑戦していただきました。

和えるでは、aeru schoolとして伊勢型紙を用いたワークショップを多く実施してまいりました。

▼伊勢型紙を用いた他の事例はこちら
チームビルディングを目的としたaeru schoolを開催~日本の伝統に触れて、感性を引き出す
和えるオリジナルのSTEAM教材を用いたaeru schoolを開催〜海外留学を前に、日本文化の再発見を

言語化にあたり大切なのは、会社は「法人格」という経営者とは別の人格を持つ存在であると捉えて扱うことです。
それを踏まえて参加者はまず、「◯◯(社名やブランド名)は、どんな子?」という問いから、会社や事業の「現在の状態」を、伊勢型紙を用いて表現し、互いに共有しました。

次に取り組んだのは、「◯◯は、どんな子に育ってほしい?」という問いに対する表現。つまり、企業やブランドの「ありたい姿」です。
扱ったことのない伊勢型紙を用いて、アート表現を通じた事業の言語化。参加者の皆さんは和気あいあいと、そしてときに黙々と、この新鮮なワークに取り組んでくださいました。
ワークショップに参加された方からは、「自分の思っていることが意識化された」「事業に対して深く考える機会が持てた」といったお声があがりました。

高梁川流域事業承継プロジェクトについて
中小企業の後継者問題が喫緊の課題となる中、伝統産業や地場産業、地元の名店等の廃業により、流域の地域ブランド力の低下が懸念されています。一方、「自分の代で廃業しても構わない」と考える経営者も多いことから、昨年実施された本事業では、「続けてほしい」という地域住民からの要望が寄せられました。

事業承継に関する意向調査や、事業承継支援施策に関する情報提供を行い、高梁川流域の10自治体と連携し、事業承継マッチングによる成約を目指す事業に、株式会社ライトライトが採択され、そのうち、「事業承継セミナー、ワークショップの開催」を和えるが担いました。

詳細は株式会社ライトライトのプレスリリースをご覧くださいませ。

事業承継に関する講演や言語化のワークショップに、ご興味をお持ちの方へ

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