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潜在購買層へアプローチできる、企業研修型の伝統産業PRプログラムを実施 〜 “aeru school”で博多織ワークショップ〜

aeru school

クライアント
福岡県福岡市(地域産業支援課)さん、福岡市伝統的工芸品振興委員会さん
業種
自治体
所在地
福岡県福岡市

福岡市さまより、「関東圏における博多織の認知度向上を図るとともに、東京で開催される新作展への来場を促したい」とのご依頼をいただき、「企業研修を通した誘客アプローチ」という、新たな手法での伝統産業PRプログラムを実施いたしました。
「展示会への誘致」などの従来の方法では、「伝統産業にあまり興味のない方々 / 伝統産業に出逢う機会がなかった方々」へ、その魅力をお届けすることが難しく、限られた層へのアプローチで終わってしまうことが一つの大きな課題でした。
そこで、和えるがこれまで、日本の伝統を題材とした企業研修 “aeru school”を行ってきた知見を活かし、「企業研修を通して、首都圏のビジネスパーソンなどの潜在購買層へ、伝統産業の魅力を届けよう」と、本プログラムが実施されました。

“aeru school”とは?

研修の目的に応じ、日本の伝統を活かして「感じる力、観察する力、言語化する力=考える力(哲学する力)」を育むオリジナル教育プログラム。教育機関、企業、自治体の方などの様々なニーズに合わせた、体験型の研修やイベントの企画・運営、講師派遣を行っています。

今回は、「博多織」を題材として、企業研修型 “aeru school”を計8回開催、総勢105名の方々にご参加いただきました。

結果

  • 参加後の満足度は100%、99%の方が博多織への関心が高まり、100%の方が好感度が上がったと回答。73%が博多織への購買意欲を示しました。
  • 参加者のうちの88%が、東京で開催される博多織新作展への来場意欲を示しました。
  • 参加者のうちの64%が、本プログラムを通して博多織を認知。企業研修として実施することで、博多織を知らない方にもリーチすることができました。

伝統産業振興の抱える課題

  • 既存顧客の年齢層が高齢化しているため、若い層へのアピールを必要としている
  • 展示会やポップアップなどの従来の方法では、すでに興味関心をもってくださっている限られた層にしか届けられていない
  • 首都圏の大手・ベンチャー企業など、比較的購買意欲の高そうなビジネスパーソンにも認知してほしい

企業研修型プログラム “aeru school”ができること

  • 普段は伝統産業品に触れる機会が少なく、知らないが故に、伝統や文化への興味関心が低い、首都圏30〜40代のビジネスパーソンなど、新たな層へのアプローチ
  • 企業向けの研修プログラムを企画・開催してきた実績を活かし、伝統に精通したaeru school講師による、オリジナルプログラムの実施
  • 和える独自のつながりを活かした、広報のお手伝い

※福岡市さまは、昨年2022年にもご依頼をいただき、和えるにて「博多織・博多人形の魅力を伝えるオンライン・リアルイベント」を開催しました。その様子はこちらから

【実施内容】ワークショップ「日本の伝統と美意識に触れ、感性を磨く- 博多織でアートパネル制作編 -」

  • 場所:各企業さまのオフィスまたは東京「aeru meguro」
  • 対象:首都圏の企業に勤める、主に30〜40代の方々
  • ワークショップの流れ(1時間):
    <一部>博多織とは
    <二部>博多織ワークショップ アートパネル作成
    <おわりに>新作展のご案内とアンケート

博多織とは?ご参加くださった方々へ、よりその魅力をお伝えできるよう、和えるが大切にしているのは現地視察です。事前に和える社員が福岡県へ赴き、模様や色味、歴史、原材料、製作方法について、実際に工房を見学させていただきました。

aeru school講師が、博多織の伊達締めを織る織機を視察している様子

企業研修当日は、aeru school講師が臨場感を持って語り、博多織の魅力を様々な角度からお伝えし、実際に様々な博多織や絹糸に触れることで、五感で体感いただき博多織への理解を深めました。

その後、ご参加くださった皆さまご自身の「直感」を信じて選んだ、博多織の余り布や絹糸、紋紙(もんがみ)を活用し、オリジナルのアートパネルを作成。最初はどうしようと悩んでいた方も、「どの生地が一番心惹かれましたか?」「正解はない」「自分の直感を信じて進んでみましょう」と繰り返しお伝えし、対話を進めることによって、参加者お一人おひとりの感性を引き出しました。

最後は製作中に「何を感じたのか」「何を表現しようとしたのか」「何にこだわり工夫したのか」などを言語化していただき、参加者同士でご自身の考えを表現する場を設けました。聞き手はaeru schoolでのお約束ごと「具体的に褒める」を大切にし、発表者が自身の直感を信じて発言できるよう背中を押し、作品の言語化のお手伝いをしました。

 

ご参加くださった方からの感想

  • ワークショップを通じて、博多織に込められた文様の想いを知ることができ、身近に感じることができた。
  • (博多織は)着物を着る人のためのものだと思っていたが、インテリアの一部として活用できそうだと感じた。
  • 見たり話を聞いて知ることも大事ですが、自分で手を動かすなど、五感を使いながら本物に触れる方が、印象に残りやすく、愛着が生まれると思いました

「伝統産業品=ハードルが高い」と感じておられた参加者の方々もいらっしゃいましたが、博多織の浴衣用の帯などには比較的安価なものがあること等をお伝えすると、「今までは、絶対に買わないものという印象だったけれど、購入検討の対象になった。」といったお声も聞くことができました。

新たな手法として実施した、今回の企業研修を通した伝統産業PRプログラム。
いただいたお声より、普段は伝統産業品に触れる機会のあまりない、首都圏のビジネスパーソンの方々の「博多織の認知度向上・購買意欲の醸成」効果を感じられる試みとなりました。

和えるでは今後も、従来の方法にとらわれず、ご依頼主さまが抱える課題やご要望に沿ったご提案を行ってまいります。

全国各地の自治体の方へ

地域の伝統を幅広い層の方々にPRしたい」「伝統産業の活性化につなげたい」「従来の方法とは異なる、新たな発想がほしいとお考えの方は、ぜひ一度、こちらからお気軽にご相談くださいませ。

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