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企業理念の共有を目的とした幹部層向けのaeru schoolを開催~日本の伝統に触れて、感性を引き出す~

aeru school

クライアント
音成印刷さん
業種
印刷
所在地
佐賀県

      株式会社音成印刷さんの幹部の方々を対象に、佐賀県庁の伴走型リブランディング支援事業「さが100年企業計画」の一環でaeru schoolを開催いたしました。

今年で創業120周年を迎える音成印刷さん。「地域の未来を創る」を理念に掲げ、地域社会との関わりや技術革新を重視し挑戦を続けてきました。リブランディングの伴走を通して見えてきた、「自ら主体的に挑戦する力を養う」という課題に向けて、まず、幹部と想いを共有したいという考えがありました。そのための幹部研修を実施予定であった中で、理念共有を行う手段としてaeru schoolを提案。下記3点を目標にaeru schoolを取り入れた幹部研修を行いました。

  • 企業理念のそれぞれの解釈や、取り組み方を共有する。
  • 個々の視点で感じている「音成印刷グループらしさ」や想いを言語化して共有することで、行動計画の構想に繋げる。
  • 音成印刷グループを一つの人格として捉え、それをどう育てたいかを各々に考えてもらう。

結果としては、「音成印刷グループらしさ」のイメージ共有ができたことで、全体のベクトルが揃い、ポジティブな雰囲気で経営計画や事業部計画の議論を進めることができました。

下記に、具体的な取り組みについてまとめましたので、ぜひご覧ください。

目的を共有!右脳を使って内面を引き出す

aeru schoolでは、日本の伝統に触れる非日常的な体験を通して感性を刺激し、隠れた想いの言語化を深めるお手伝いをしております「感じる力」「観察する力」「言語化する力」を意識することが、感性や美意識・直感力など、右脳的な思考を磨くことに意識を向ける第一歩だと考えています。

右脳的な思考を磨くためには、自己肯定感・心理的安全性を感じられること、つまり、「褒める力」も欠かすことができません。
普段、意識して行うことの少ない「褒める」ことを、aeru schoolではぜひ意識的に行っていただきたいこともお伝えしました。

伊勢型紙を用いたワークショップ 自分の感性に耳を傾け、作品を作ってみよう

今回触れていただく日本の伝統は、1000年以上の歴史があるという、三重県の伊勢型紙。
この伝統的な型紙を使って、お好きな色で作品を作っていただきます。

染めていただくはがきは、aeruの『愛媛県から 五十崎和紙の 紙風船』の職人さんが、1枚ずつ手漉きした五十崎和紙。そこに伊勢型紙を置いて、顔彩でお好きな色や柄の模様をのせていきます。今回は、目標に合わせて事前に決めていた記2つのお題に沿って作品を作っていただきました。

  • お題1「音成印刷グループを通して自分自身がどうありたいか?」
  • お題2「音成印刷グループの性格・キャラクターとは」

▲伊勢型紙を手に取る参加者の方々。伝統産業のものが持つ機能や技法から、非日常的な体験で感性を刺激。内面を引き出すことに繋がります。

▲伊勢型紙の使い方、顔彩の色づかいなど、みなさんの感性が出ています。ご自身の直感をそのまま表現していただきました。


制作を終えた後は、グループに分かれて作品発表。3セッション行い、各グループごとに「自分らしさとは何か?」「音成印刷グループらしさとは」を幹部全員が共有できたことで、発表が終わるころには自分らしさ・音成印刷グループらしさが表れるシートができあがりました。

 
お題に対してなぜその色や柄を選んで作品を作ったのか?
作品作りを通して感じたことは?

 といったことを言語化していただいた後は、他の参加者の方々からコメント・質問をしていただきます。

「擬人化した千鳥の色が違うのはそれぞれの個性ということか。向いている方向が違うのも意図している?」
「〇〇さんからこのキーワードが出てきて感動した。」
「素晴らしいね。普段あんまり褒めないけれど今日はたくさん褒められるような気がする。」

など、作品に対して感じたことを言語化していただくことで、自然と対話が生まれ、相互理解が進みました。

お題に対して、言葉だけでやり取りするのではなく、作品を通して参加者全員で言語化するため、より深い対話がしやすいこと、
また、作品作りには正解がないため、役職や年齢など関係なく、フラットな状態でコミュニケーションができることも、aeru schoolの特長です。

最終的には、音成印刷グループの性格を表すフレーズをグループごとに決定・発表してaeru schoolを終え、行動指針の策定に進んでいただきました。

aeru schoolを開催後、8代目の代表を務める音成信介さんから下記のようなお声をいただきました。

  • 作品づくりで抽象的な表現を行ったことで、深層心理的に思っていることを表現できたと思う。それを共有をしたことで、会社に対するそれぞれの想いを知ることができてよかった。
  • 普段は言語化されていないが、各々の想いに似ているところが多いと気づけた。想いを口に出して共有することの大事さを感じた。
  • 会社の人格と社長の人格を分けて考えることで、社長だけでなく社員それぞれが挑戦する会社に変わるためのきっかけとなった。

aeru schoolにご興味をお持ちの方へ

和えるでは、感性豊かでクリエイティブな人材を社内に育むための、体感型の人材育成研修のご依頼をお受けしております。単発開催、定期開催などご希望に応じてご提案可能です。感性や美意識・直感力など、右脳的な思考を磨くことに意識を向ける第一歩として、ご活用いただいております。ご要望を個別に伺い、研修、イベント企画実施の内容をご提案いたしますので、お気軽にお問合せくださいませ。

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