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山形県米沢市で出張型“aeru school”「よねざわおりであそぼう」を開催しました

aeru school

クライアント
山形県米沢市さん
業種
自治体
規模
およそ40名
所在地
山形県米沢市

山形県米沢市さんに「地域産業の米沢織を学ぶ機会を生み出してほしい」とお声がけいただき、「よねざわおりであそぼう」と題した“aeru school”を開催しました。地域の伝統を体感できるプログラムを考え、当日は和えるの森が講師として、実際に山形県米沢市へ出張いたしました。本記事では、その様子をレポートいたします!
各地で“aeru school”を開催しておりますので、ご興味をお持ちの方は、こちらよりご連絡くださいませ。

そもそも「米沢織」とは?

米沢織とは、米沢とその周辺で作られた織物のことです。

江戸時代に米沢藩を豊かにするために、織物の素材となる青苧(あおそ)、絹を生みだすお蚕さんの餌となる桑、染料となる紅花(べにばな)などの栽培を直江兼続が勧め、これらを藩の特産物として、売り出しました。
その後、江戸後期の9代藩主・上杉鷹山(うえすぎようざん)が産業振興に力を注いだことで、この時代に織物産業が飛躍的に発展し、米沢織は産業として確立しました。

現在でも、日本にある絹地の袴の約95%は米沢でつくられており、米沢織は、米沢を支える産業の一つとして根付いています。また、米沢織は、着物地のみならず、洋服地としても、品質の高いものづくりが評価され、国内外の有名アパレルブランドでも、使用されています。

▲米沢織の袴や、米沢織のお洋服を子どもたちにもご覧いただきました。
▲米沢織を活かした、若い世代のつくり手も続々と登場しています
▲上杉謙信公(左)と、米沢織の振興に力を注いだ、米沢藩主・上杉鷹山公(右)。米沢の小中学校の体育館には、お二人の肖像画が飾られているそうです

米沢織の布に触って、貼って、自分だけのたからばこづくり!

そんな米沢織をつくる際、どうしても余り布が出てしまいます。今回は米沢織の事業者さんに余り布をご提供いただき、それらを活用したaeru schoolのワークショップを開催しました。

▲色とりどりで様々な触感の米沢織

和服から洋服まで、幅広いジャンルで活躍している米沢織。まずはその豊かな表情を楽しんでもらうために「よねざわおりにさわろう」シートを使い、指や手のひらで米沢織の触り心地を確認してもらいました。
▲「ざらざら」「ふわふわ」「きらきら」どんな音が聞こえてくるのかな?擬音語・擬態語(オノマトペ)を探そう!
▲生まれて初めて米沢織に触ったというお子さまも
▲どんな音がするか、耳を近づけて確認!

米沢織にはいろんな触り心地があることが分かったところで、早速「よねざわのりのたからばこ」づくりに挑戦。自分好みの布を、デザインを考えながら箱に貼っていきます。




みなさん、それぞれの感性でたからばこをデザインしてくださいました。

米沢織は何からできているの?米沢織について知ろう!

米沢織を体感した後は、米沢織の素材や染めについて学ぶ時間。

袴も洋服もストールも、ぜんぶ米沢織

一般的に高級な和服のイメージが強い米沢織ですが、このようなモダンなデザインの洋服もつくられています。
▲鮮やかな赤が印象的なコート
▲実はこのシャツ、自然界のあるモノをモチーフにデザインされています
▲答えはこちら。鉱石を拡大したものだそうです!
▲米沢織のストールにすっぽり。やわらかい、ふわふわしてる!と声が上がりました

米沢織の原材料について詳しくなろう

米沢織を語る上では欠かせない原材料について、実際に「繭(まゆ)」や「紅花」を見て、触って、嗅いで、音を聞いてみて…五感を使ってお伝えしました。
▲お蚕さんの繭(写真中央)。ここから絹糸がつくられます
▲繭を振ってみると中から「カラカラカラ…」と音がします。お蚕さんが入っているということに子どもたちは、びっくり!命について考える場面も
▲紅花の一大産地でもある米沢市。米沢織に欠かせない染料です
▲紅花で染めた布地。染めの回数を重ねるごとに、紅色が濃く鮮やかになります

子どもたちはとても集中して、aeru schoolの講師を務めた和えるの森の話を聞いてくださいました。会場からは、ときおり保護者の方からも「おお~…そうだったんだ!」という声も。

大人も子どもたちも、米沢織について新しい学びがあったようです。

満足度100%!「米沢織を身近に感じられた」との声も

イベント後のアンケートでは、参加したすべての方から「満足した」とのお声をいただきました!また、改めて米沢のことが好きになったというお声も、多くいただきました。

「米沢織は着物しかイメージなかったけどハギレのデザインを通して色々な種類があることが分かった」
「米沢織についての説明もあって、米沢織が身近に感じられた。」
「子供たちが目を輝かせながら楽しそうにつくっていた」

など、嬉しいお声も。

また、当日はテレビ局や新聞社の取材も入り、イベントの様子を山形県内に広く伝えていただきました。


▲フジテレビ系列さくらんぼテレビのニュースに取り上げていただきました
▲米沢新聞、山形新聞で記事にしていただきました

また、ワークショップの後も米沢織のことが学べるように、米沢織の特徴や、米沢織について詳しくなれる場所などをまとめた、aeruはぐくみ応援冊子「よねざわおりであそぼう」をプレゼント。


▲aeruはぐくみ応援冊子「よねざわおりであそぼう」。米沢市のゆるキャラ「かねたん」や「おせんちゃん」と一緒に、米沢織について楽しく学べます

こうしてイベントは無事終了。

子どもたちにとっては初めて米沢織に触れ、「米沢織ってきれい!おもしろい!」と思ってもらう機会に、保護者の方々にとっては知っているようで知らなかった米沢織の新たな一面をお伝えする機会になったのでは、と感じています。

和えるは、これからも日本の伝統を次世代につなぐため、さまざまなテーマでaeru schoolを企画・実施してまいります。ご興味をお持ちいただけましたら、こちらよりご連絡いただけますと幸いです。