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「儲かるか」より「誇れるか」。経営の判断軸を見つめ直す、“aeru school”の幹部層向け美意識研修

aeru school

クライアント
オーツー・パートナーズ様
業種
経営コンサルティング業、専門コンサルティング業
所在地
東京都

事業として成立するか。利益につながるか。成長できるか。

経営には、数字をもとに判断できることがたくさんあります。

一方で、
「この選択は、本当に自分たちらしいのか」
「私たちは、何を大切にする会社でありたいのか」
「数字だけでは決められないとき、何を拠り所に判断するのか」
といった、唯一の正解がない問いに向き合わなければならない場面もあります。

今回“aeru school”では、製造業を中心に企業変革を支援するオーツー・パートナーズの代表取締役社長を含む取締役・執行役員の皆さまと、経営における「美意識」をテーマにした幹部研修を実施しました。

品質や技術はある。それでも、なぜビジネスで勝ち切れないのか

今回の研修の背景には、オーツー・パートナーズの皆さまが、日本の製造業と向き合う中で感じてきた問題意識がありました。

日本企業には、高い品質や技術、企業内・企業間で細やかに調整しながらものをつくり上げていく「すり合わせ力」があります。

一方で、適正な価格で価値を届けきれなかったり、意思決定のスピードで後れを取ったりする。海外企業も品質を高める中で、日本企業はこれから何を強みにしていくのかが問われています。

さらにAIやロボットが進化するこれからの時代。

人にも企業にも、
「自分たちにしか生み出せない価値は何なのか」
という「コア」が、これまで以上に重要になっていくのではないか。

ここでいうコアは、解決すべき「課題」ではありません。

自分自身や企業の中にすでに存在している、まだ十分に認識できていない可能性の源泉です。

「儲かるか」より「誇れるか」

こうした問題意識に対して、和えるからお伝えしたのが、経営に「美意識」という視点を取り戻すことでした。

和えるは、日本の伝統産業や職人の皆さまと長くご一緒する中で、長く続いてきた営みには、損得だけでは説明できない判断軸があると感じてきました。

その一つを言葉にすると、
「美意識ある経営の判断軸は、『儲かるか』より『誇れるか』」
です。

もちろん、利益を生み出すことは企業にとって欠かせません。

しかし、
「利益が出るのであれば、何をしてもよいのか」
「短期的には非効率でも、次の世代へ残したいものは何か」
「社員やお客様、地域、未来の社会に対して、この選択を誇れるか」

といった問いに、財務指標だけで答えることはできません。

何を美しいと思うのか。
何を誇れると思うのか。

その感覚もまた、経営判断を支える大切な軸になり得ると、私たちは考えています。

答えを教わるのではなく、自分の中にある答えに出逢う

“aeru school”の研修では、経営理論やフレームワークを一方的にお伝えすることを目的としていません。

今回の研修では、日本の手仕事から生まれた素材に触れ、五感をフル稼働させながら、
「役職や肩書きを離れ、一人の人間として自分自身を見つめ直す」時間を設けました。

経営陣の方々ほど、正解を探し、論理を組み立て、説明できる答えを導き出すことに慣れています。

だからこそ、一度「正しい答えを出そう」とすることから離れてみる。

すると、
「自分は、こういうものを大切にしていたのかもしれない」
という、ご本人にとっても思いがけない気づきが現れることがあります。

「野性・知性・品性」の視点から、自分を見つめ直す

“aeru school”では、美意識の源泉を捉える一つの視点として、

「野性・知性・品性」

を大切にしています。

野性とは、自ら道を切り拓く力。
知性とは、手にした力を価値に変える力。
品性とは、手にした力をどこへ向けるかを選ぶ力です。

自分自身を見つめ直すことは、そのまま、

「経営者として、自分は何を大切にしているのか」

を見つめ直すことにもつながっていきました。

同じ会社を経営していても、見えている「会社」は少しずつ違う

自分自身を見つめた後は、視点を会社へと広げました。

そこで大切にしたのが、
「会社にも、人格がある。」
という考え方です。

取締役・執行役員の皆さまが捉えるオーツー・パートナーズの姿を共有すると、
「人と人とのつながり」
「周囲とは少し異なる場所で、キラリと光る存在」
「希望」
「エネルギー」
と、それぞれ異なる表現が現れました。

同じ会社で日々仕事をしていても、見えている「会社らしさ」は完全には同じではありません。

だからこそ、
「自分はこの会社の、ここを大切にしていたのか」
「この人には、会社がこう見えているのか」
という対話が生まれます。

さらに、普段は代表取締役社長、取締役・執行役員として接している相手についても、

「そういう一面があったのか」
「普段見ている姿とは少し違う」

という発見が生まれていきました。

そして、自分自身について話していたはずの対話が、次第に仕事のあり方や役割、組織やマネジメントの話へと広がる場面もありました。

“aeru school”が目指しているのは、作品づくりそのものではありません。

言葉になる前の感覚を、日本の伝統を通じて一度外に出し、それを媒介に、普段とは異なる対話を生み出すこと。

そこから、自分、相手、そして会社への理解を深めていきます。

なぜ、まず「経営層」からなのか

今回の研修を通じて、改めて感じたことがあります。

それは、こうした研修は、まず会社のトップや経営層から始めることに意味があるということです。

会社全体に「自社らしい判断軸」を育んでいこうとしても、経営を担う人たち自身がその軸を持っていなければ、社員のみなさまへ浸透させていくことは難しくなります。

反対に、経営陣が、
「私たちは、こういう会社でありたい」
「こういう判断を誇れると思う」
という感覚を共有できれば、それは日々の意思決定やマネジメントを通して、少しずつ組織全体へと広がっていきます。

経営層 → マネジメント層 → 組織全体へ。

まずは経営陣が自分自身と会社に向き合い、そこから組織へ広げていくことが、一つの有効な進め方だと考えています。

「お客様とも、この研修を実施できるのではないか」

研修後、オーツー・パートナーズの皆さまからは、
「自分たちがお仕事をご一緒している企業でも、このような研修を実施するとよいのではないか」
というお声もいただきました。

自社で研修を受けて終わるのではなく、
「この時間を、次は誰と共有したいか」
というところまで対話が広がったことも、今回生まれた一つの成果です。

自分たちの「判断軸」を、経営チームで見つめ直してみませんか

AIが合理的な選択肢を示してくれる時代になればなるほど、
「その中から、なぜ自分たちはこれを選ぶのか」
という問いは、むしろ重要になっていくと考えています。

そのときに必要なのが、
「儲かるか」だけではなく、「誇れるか」
という、自分たちなりの判断軸です。

“aeru school”では、日本の伝統や精神性、手仕事に触れる体感を通して、自分自身や組織の価値の源泉を見つめ直す企業研修をご一緒しています。企業ごとの課題感や、参加される方々に合わせて研修を設計しています。

特に、

「経営チームとして、会社のこれからを改めて考えたい」
「パーパスや理念を、言葉だけでなく日々の判断につなげたい」
「事業承継や組織変革の節目に、自社らしさを捉え直したい」
「AI時代における、自社ならではの価値の源泉を考えたい」
「経営陣同士で、普段とは異なる対話をしたい」

と感じている企業の皆さまと、まずは経営層からご一緒できればと考えています。

自分自身を知り、会社を知る。
そして、自分と会社をどう「和え直す」かを考える。
その時間が、会社の次の未来をつくる一歩になれば幸いです。