2017.07.12
「京菓子の『末富』さんに教わる 祇園祭と七夕」を開催しました!
至るところで山や鉾が建ち、
京都の街では、祇園祭が盛り上がっています!
7月7日、ちょうど七夕の夜に、1893年、明治26年創業の『京菓子司 末富』の、
3代目代表 山口さんをお招きし、トークイベントを行いました。
七夕のこと、祇園祭についてなど、歴史や楽しみ方をお話しいただき、
京都にお住いの方でも「初めて知りました!」とコメントをいただくほど、
学びの多い時間となりました^^
七夕について
七夕は、現在では子どもたちが「〜になりたい!」などを願いを込めた短冊を書いたり、
歌を歌ったり、というイメージがありますが、もともとは子どものお祭りや遊びとしてではなかったそうです。
もともとは、7月7日にのみ逢うことを許された牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の2星を祀り、
機織りや裁縫の上達を祈るものだった行事が、現代のように変化していったとのこと。
イベントでは、この七夕にちなんだ末富さんの和菓子をいただきました!
こちらは、「笹飾り」。
七夕になると、星や短冊をいっぱいにつけた笹がお家の外に飾られ、
その様子を模しています。笹のような淡い緑のあんが葛で包まれていて、涼しげですね^^
そして、「梶(かじ)の葉」を模したこちらのお菓子。
かつて、宮中の人々は、サトイモの葉にたまった夜露を「天の川のしずく」と考え、
その夜露で墨を溶かし、梶の葉に和歌を書いて願いごとをしていていたと言われています。
そのため、七夕には、梶の葉を使ったお茶のお点前をしたり、葉を模したお菓子を作るのですね。
祇園祭について
お話は、祇園祭の話題へ。
祇園祭は、古くから「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」と呼ばれ、かつて日本各地に疫病が流行した際に、
鉾を建てるなどして厄が降りかからないよう祈った信仰としてのお祭りだったそうです。
簡素なものでしたが、平安時代頃から次第に豪華になっていったとのこと。
今では、たくさんの露店が立ち並んでいますが、本来は鉾町・山町は祇園祭期間は商売をお休みし、お祭りに協力していたのだそうです。
祇園祭の楽しみ方を伺うと、
まず、山や鉾の歴史や説明が書かれてある「駒札の説明を読もう!」ということでした。
夜は暗いので、懐中電灯があれば良いとも教えていただきました^^
そして、まずは鉾のてっぺんにある鉾頭を見てみましょう。
菊や、月など、それぞれの鉾にちなんだものが取り付けられています。
そして目線を下ろしていくと、「天王座」と呼ばれる部分に人形が…!
全ての鉾にあるわけではありませんが、こちらも各鉾ごとに、神話や伝説にちなんだ神様や人物の人形が祀られています。
そして鉾に登られる方(各山や鉾により、拝観券の入手方法は異なります)には、
お囃子だけでなく、胴かけ、屋根裏や天井裏もしっかり観ることをお勧めされていました!
昨年は「月鉾」を拝観したのですが、まるで美術館のように美しい絵画や彫刻に彩られていましたよ^^
双眼鏡があると、より細部までご覧いただけますね!
私にとっては、今回が2回目の祇園祭。
昨年よりも、もっと楽しめそうな気がしてわくわくしています^^
店頭でもみなさまに、魅力をお伝えできればと思いますので、
ぜひお立ち寄りくださいませ!
aeru gojoホストシスター 中川
祇園祭スケジュール
<前祭>
7/10-7/14 鉾建
7/12-13 曳初・舁初
7/14-16 宵山
7/17 山鉾巡行
7/17 神幸祭
<後祭>
7/18-21 鉾建
7/20-21 曳初・舁初
7/21-23 宵山
7/24 山鉾巡行
7/24 神幸祭