2018.03.11
「海の京都」で、丹後ちりめんを学ぶ2日間
こんにちは、aeru gojoホストマザーの田房(たぶさ)です。
まだ冬の風を感じる3月上旬。
京都北部の丹後地域にて、「丹後ちりめん」について学ばせていただきました^^
「海の京都」とも呼ばれる丹後地域では、
良質な水や適度な湿度といった風土に育まれ、絹織物が発展。
京丹後市には、100年以上の歴史を持つ公設の試験研究機関
「京都府織物・機械金属振興センター」があります。
様々な試験やサンプル製作を行っておられるのですが、
最新の機器だけではなく、昔ながらの機械や資料も活用されていました。
昭和初期の資料には、たくさんの生地見本が貼られていて、
現在のものづくりにも活かされているとのことです。
今回は、着物の生地を作っておられる工房をはじめ、
風呂敷や帯揚げといった、和装小物の工房などを訪問させていただきました。
ガチャン、ガチャンと大きな音を立てて動く織機と、
絹糸1本1本に丁寧に触れながら、作り上げていかれる職人さん。
美しい絹織物が生まれるまでには、
糸を巻きとったり、撚(よ)りをかけたり、多くの工程がありました。
またこちらは、刷毛で生地を染めていく「引染(ひきぞめ)」の工房です。
天井では、ぴんと張られた丹後ちりめんの生地たちが、
染めの順番が巡ってくることを待っています。
一枚一枚、手作業で染められた生地は、着物はもちろん、
最近では室内の装飾として、絵画のように使われることもあるのだとか。
私たちは、旅の宿を通して伝統を伝える特別な一室「aeru room」を、
各地のホテル・旅館に生み出すことに取り組んでいます。
京都では、2020年の夏頃までに、8部屋の「aeru room」が誕生する予定です。
今回の訪問を通して、丹後ちりめんの技術を活かしたホテルのお部屋を、
京都に生み出すためのヒントを得ることができました^^
もともと、京都の西陣織の技術が丹後に持ち帰られ、育まれてきた「丹後ちりめん」。
2020年には、その当時から300年を迎えるということで、
300周年を記念した取り組みにもぜひご注目くださいね!
aeru gojoホストマザー(店長)田房