2015.07.05

藍勝色・藍縹色・甕覗色

藍勝色(あいかちいろ)
藍縹色(あいはなだいろ)
甕覗色(かめのぞきいろ)

みなさま、こちらはどんなお色かご存知でしょうか。
実はこちらの色、藍染につけられているお色なのです。
藍染は染める回数によって、色の濃淡が変わるので、様々な色合いに名前がつけられております。

「藍勝色」
紺色よりもさらに濃い、深い藍色のことを指します。
染の回数としては30回ほどになります。
「かつ」は、藍を濃く染み込ませるために、布をかつ(叩くの意味)ことからきているそうです。
武士たちが濃い藍染のたくましい色を好み、さらに「勝」の字をあてて、縁起色としたようです。

「藍縹色」
「藍色」よりも薄く、「浅葱色(あさぎいろ)」よりも濃い色のことを指します。
染の回数としては15回ほどになります。
ツユクサのような色、とされている、薄い明るい青のことを言います。

写真 2
こちらは、aeruの『徳島県から 本藍染の タオル』になるのですが、
左が「藍勝色」、右が「藍縹色」となっております。

「甕覗色」
こちらは、aeruの商品にはないのですが、『aeru meguro』にお越しいただいたお客さまに教えていただいたお色なので、紹介させていただきます。
やわらかい、緑みを帯びた青のことを指します。
染の回数としては、白い布を少し浸して染めた程度になります。
色の名前の由来は、水甕(みずがめ)を覗いた時に、水面に映る空の色をからきているそうです。
とても感性豊かで、遊び心のある名前ですね。

日本には多くの色があり、調べてみると色彩豊かな国なのだな、と実感いたします。
さらに、日本語の美しさ、表現の美しさに感動いたします。

『aeru meguro』では「藍勝色」、「藍縹色」に出逢うことができますので、
ぜひお立ち寄りくださいませ。
写真 1

『aeru meguro』ホストマザー 森

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • note