2015.11.28

「日本の伝統産業を支えたい」という熱い想いから入った、染色の道。

東京直営店『aeru meguro』では、
11月30日まで、「東京都から 江戸更紗の おでかけ前掛け」展を開催しています。

直営店にお越しいただけない方にも知っていただけるよう、
こちら、aeru meguroページでも少しずつ発信したいと思います。

今回は、 特別なおでかけの時のおめかしに。
赤ちゃんのための一張羅の前掛けを彩る、江戸更紗の職人さんのお話です。

「日本の伝統産業を支えたいという想い」

「日本の伝統的な産業を支えたい」という熱い想いから、染色の道に入られた職人さん。
そして、染色の仕事全般を行う中で、江戸更紗に使われる“伊勢型紙”に出会います。

江戸更紗は、はるかむかしにインドから渡ってきた、
エキゾチックでカラフルな模様の布“更紗”をもとに、
日本独自の発展を遂げた型染の技法です。

異国情緒を漂わせながらも、日本の美意識を汲んだ細やかな模様や色使いを支えてきたのは、
“伊勢型紙”を使用した型染の技法であり、江戸時代から連綿と続いてきた職人の技術でした。

江戸更紗 aeru meguro 前掛け おでかけ
(細部まで美しい、江戸更紗)

「職人さんが魅せられた伊勢型紙」

aeruのおでかけ前掛けは、5枚もの“伊勢型紙”を使い、
一枚いちまい、一色ずつ、版画のように重ねていく、
“枚数型染”と呼ばれる江戸更紗の型染めの技法で作られています。

“伊勢型紙”は、型紙師と呼ばれる職人さんが3枚の和紙を
柿渋で接着して作り上げます。

接着したあとに、1年から2年ほど寝かせ、熟成させることで、
しっかりとした丈夫な紙が出来上がるそうです。

こうしてできた型紙に、彫り専門の職人さんが模様を彫り込んでいきます。
江戸更紗 伊勢型紙 aeru
(aeruのおでかけ前掛けのための伊勢型紙)

沢山の職人さんに支えられて出来上がる、
東京都から 江戸更紗の おでかけ前掛け」。

次回は、前掛けに使われる色の誕生秘話や、
染色の際に使用する職人さんの道具”丸刷毛(まるはけ)”についてご紹介します。

東京直営店『aeru meguro』では、11月30日まで、
職人さんが実際に使われている”伊勢型紙”や”丸刷毛(まるはけ)”などの
染色のための道具を見て、触っていただくことができます。

この機会に、ぜひお立ち寄りいただけますと嬉しいです^^

『東京都から 江戸更紗の おでかけ前掛け』展
期間:11月17日(火)〜30日(月)
営業時間:12:00〜19:00 水曜定休
アクセス:JR山手線目黒駅東口、東京メトロ南北線目黒駅、都営三田線目黒駅より、徒歩3分
地図はこちら

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