2017.04.10

みつろうで、木の椅子をお手入れしました!


東京直営店「aeru meguro」にみなさまがお越しになった際や、
イベントの際に活躍してくれる椅子たち。
毎月のお誕生日会でも、こちらの椅子を丸く並べて、
『滋賀県から 米ぬかの 誕生祝い和ろうそく』を囲んでいます^^ 

========= 4月生まれのお誕生日会 =========
4月29日(土)10:00〜11:00に開催します!
お申し込みはこちら
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椅子は、「aeru meguro」の床材と同じ栗の木でできており、
家具職人さんが一つひとつ仕上げたものです。
同じ栗の木でも、使い始めた時期や使い方が異なることで、
色や表情に違いが現れるようです。


aeru meguroでは、この栗の木の風合いをさらに楽しみ、長く使い続けるために、
材木屋さんに教えていただいた「みつろうクリーム」を塗って、お手入れをしております。

みつろうとは、みつばちが巣づくりのために自ら分泌したロウのこと。
巣から採るため、みつろう自体の色は、
みつばちが運んだ花粉の色によって黄色や橙色など、様々だそう。
今回使った「みつろうクリーム」は、
丁寧に精製されたみつろうに菜種油や椿油といった自然の油のほか、
緑茶成分が含まれており、緑色をしています。

みつろうには、保湿や抗菌作用、
植物油には、防腐や防虫などに効果があるといわれています。
日本では元々、木材を長く使い続けるために、
米ぬかや菜種油などで磨いて、お手入れをしてきたそうです。
『青森県から 津軽塗の こぼしにくいコップ』の輪紋をつける際にも使われている菜種は、
昔から日本の暮らしに寄り添っていたことが分かりますね^^

そんな先人の智慧を感じながら、
春を迎えた椅子たちに「また、よろしくね」と声をかけ、
みつろうクリームを塗りこんでいくと、つやつやと光沢がでてきました!

椅子をじっくり眺めていると、様々な発見があります。
例えば、木目が一つひとつ違うこと。

普段、腰をかけている部分だけでなく、裏返してお手入れをすると、
「この木目はお花みたい!棚田のようにも見えるなぁ」と、
一脚の椅子の中にもたくさんの表情に出会うことができました。

また、椅子の脚の部分には、並んだ木目の中に円を見つけることもできます!
こちらは、釘やねじを使わずに、
「木組み」という手法を活用して、木材同士を組み合わせた跡。
aeru meguroの椅子には、ところどころに、家具職人の手仕事が隠れているのです^^

磨き終わった椅子たちはお手入れをしたことで、
よりしっとりとし、気持ちよさそうに並んでいます。
私の手もハンドクリームを塗ったように、なんだかしっとり。
お手入れをしながら、自然に寄り添う暮らしや、
ものを長く使うための先人の智慧に、改めて想いを馳せることができました。

ぜひ、「aeru meguro」にお越しになった際は、
お手入れした栗の木の椅子に触れてみてくださいね^^

「aeru meguro」 ホストシスター松下

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