2017.05.25
5月19日放送、FM京都ラジオ「Artisan’s Talk」〜京焼「蘇嶐窯 」涌波まどかさん(後編)〜
和える代表の矢島がDJを務めさせていただいている、
「α-STATION」FM京都のラジオ番組『Artisan’s Talk』。
京都の若手職人さんを毎週ゲストにお招きし、現代に繋がれてきた伝統の技や想い、
そして、職人さんの素顔についてお聞きしています。
5月19日は、京焼「蘇嶐窯」の涌波まどかさんをお招きしました!
これまでの放送内容は、こちらのレポートをご覧ください^^
●つづれ織り職人 森紗恵子さん(前編・後編)
●京すだれ本舗「久保田美簾堂」久保田真司さん(前編・後編)
●京焼「蘇嶐窯」涌波まどかさん(前編)
個性あふれる 青磁の色
京都・清水寺の近くにある、「蘇嶐窯」。
まどかさんと、京都で青磁を作り続けてきた涌波家4代目の旦那さま・蘇嶐さんが、
共に立ち上げたブランドです。
こちらは、「蘇嶐窯」で作られた青磁の器。
涌波家が引き継いできた、この青磁の色は、
土に鉄分などの青磁の顔料を練り込むところから生まれます。
一般的に、釉薬をかけるだけで表現される青磁の色に比べ、
顔料を練り込んだ土の上から、さらに釉薬をかけることで、
より深みのある青が表現できるといいます。
4代にわたり引き継がれてきた青磁の色について、
「同じ色を出すのはとても難しく、奥が深い世界。」とまどかさん。
今と昔では窯も変わり、焚き方や炎の色の違いなどによって、
同じように焚いても全く違う色になるときもあるのだとか。
料理人が、同じレシピで作っても、同じ味が出ないのと一緒ですね^^
また、この青磁の色は、代ごとにブルーの色味が強いときや、
グリーンに近いときなど、少しずつ変化しているそう。
伝統を引き継ぎながら、個性を加え、挑戦を繰り返してきた青磁の色。
蘇嶐さんは、
「雨過天晴」という「雨上がりの澄み渡った空の青」を表現したいと
日々、挑戦していらっしゃいます。
毎回変化する焼き物と向き合い、
「ゴールと答えがない中で、毎回自分のできるベストを尽くしていく。」
という言葉を伺い、私も背筋がピンと伸びました。
次回のゲストは・・・息子さん! 「次期5代目になる!」
青磁を身近にしたいと挑戦を続けていらっしゃるお2人には
優太くんという、中学1年生の息子さんがいらっしゃいます。
挑戦と失敗を繰り返しながら、前に進む両親の姿を見て育った優太くんは、
6〜7歳頃から、「将来の夢は5代目の陶芸家!」と答えていたそう。
どんな想いで、5代目になりたいと想ったのでしょうか^^
明日5月26日朝6:00〜の番組では、
涌波 優太くんをお招きして、お話を伺います!
京焼「蘇嶐窯」次期5代目、最年少12歳の未来の職人さんとして
どんなお話をお聞きできるのか、私も楽しみです^^ぜひお聴きくださいませ。
aeru gojo ホストシスター中川
「蘇嶐窯」の作品の展示について
「蘇嶐窯」の作品は、5/25~6/21まで、日本橋木屋本店 izutukiにて開催される、
『新しい「陶」の世界 蘇嶐窯 作陶展』でご覧いただくことができます。
また、まどかさんが活動されている京都の女性のグループ「華のたくみびと」の展示が、
6/28〜7/4まで京都伊勢丹で、8/23〜8/30には、うめだ阪急で開催されます。
作品はもちろん、まどかさんの人柄にも触れていただける機会です!
「Artisan’s Talk」番組詳細
放送局:「α-STATION」 FM京都
放送日時:毎週金曜日 朝6:00-6:25
リクエスト&メッセージはこちらから。
放送エリア:京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県の5府県
(FMラジオチューナーを通じてお聴きいただけます)
※なお、パソコンやスマートフォンでラジオが聴ける「radiko.jp」では、
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