米沢市全体のさらなるブランド力の向上をめざして「米沢市伴走型リブランディング支援事業」の２年目がスタートしました。

「地域の魅力的な中小企業を、一つでも多く次世代につなぎたい」

和えるでは、地域の中小企業を対象とした「伴走型リブランディング事業」を行っています。それは、有形文化・無形文化ともに、地域の特色を育んでいるのは、まさしくその地に根付く中小企業であり、「日本の伝統を次世代につなぐためには、中小企業を元気にしていくことが重要」という想いからです。

さらに、そこに行政のバックアップが加わることで、一企業だけでなく、地域全体を盛り上げることにつなげられるとも考えています。地域に魅力的な中小企業が増えることで、地域全体のブランド力が向上し、「選ばれる地域」へ。経済的な効果も期待でき、そこからまた、「地域の伝統文化が育まれる」という「文化と経済の循環」が生まれていくのではないでしょうか。

「米沢市伴走型リブランディング支援事業」について

2023年6月より「米沢全体のブランド力向上」をめざして、米沢品質向上運動による、自社のブランディングに取組む企業・団体等を支援するべくスタートした本事業。将来的には「米沢品質AWARD ※」への選出を促進し、更なるブランド力向上の循環を生み出すことを目的としています。

※「米沢品質AWARD」

米沢品質向上運動の中から生まれる、「挑戦と創造」を究め、特に秀でた米沢品質を有する商品やサービス等に対する顕彰制度。「挑戦と創造」、「品質や価値」など5つの基準に沿って審査が行われ、受賞者には、さまざまな企業運営における支援がなされます。

和えるが本事業において、具体的に携わらせていただいている内容は以下となります。

• 「現地視察」：現地に赴き、本質的な課題を見出し、打ち手の検討・実行
• 「オンライン伴走型リブランディングセッション」：企業やブランドの哲学を言語化し、ブレない軸を整えた上で、現場実務の改革・仕組みづくり等に伴走

「米沢市伴走型リブランディング支援事業」の1年目

1年目の2023年度は「今野味噌醤油醸造店」さん、「株式会社登起波」さん、「株式会社tree」さんの3社に伴走させていただきました。

「今野味噌醤油醸造店」さんにおかれては、並行して米沢品質AWARD2023に応募。二年熟成木桶仕込み丸大豆無添加醤油「壱」が見事、選出されました。

いずれの企業も、自社の「本質的な価値」や「あるべき姿」は何なのか。そしてあるべき姿に向けての「課題」と「打つ手」は何なのか。伴走型リブランディングを通じて、自らが考え、その考えを言語化していくことで「決定に根拠や自信が持てるようになった」と成果を振り返りました。

また、各社が自社だけでなく、お互いの会社を見守り、助け合う姿勢を持っていらっしゃる様子も。共に手を取り合い、地域全体で舵をとっていく。その結果、地域の総合力が高まり、「選ばれる地域」として魅力を増していく。

和えるは、伴走型リブランディング支援事業を通じて、このような姿を実現するお手伝いをさせていただきたいと考えております。

2023年度「米沢市伴走型リブランディング支援事業」成果報告会について、詳細はこちら

「米沢市伴走型リブランディング支援事業」のこれから

2年目の今年度。3社から4社へ支援対象を増やし、各社のブランドを磨き上げていくことで、米沢市全体のブランド品質のさらなる向上をめざします。

現地視察を終え見えてきた、各社のリブランディングの方向性と共に、対象企業をご紹介します。

株式会社栄進鈑金製作所

これまで培ってきた確かな技術力と工場設備を用いて、大型筐体の製作、量産に秀でた板金のプロフェッショナル。「きつい」「大変」といった鈑金加工業のイメージから脱却し、楽しくやりがいのあるイメージを社内外に浸透させ、社を支える有望な人材確保もめざします。

株式会社EDEN

明るく楽しい農業をモットーに、すいかを中心とした農作物をまごころ込めて生産している農業法人。1000個に1個の選りすぐりのすいか「笑伝の宝玉」といった商品にも力を入れ、高価格帯の商品を増やし始めている中、確信を持ち進み続けていくために、一度立ち止まり、企業の価値や本質、ありたい姿を見つめ直します。

有限会社登府屋旅館

バリアフリーや落語など、枠にとらわれず、旅館の可能性を追求し「米沢品質AWARD2019」を受賞。その後も混浴貸切サウナなどの挑戦と創造を続けている旅館。これまでの取組みを俯瞰し、「登府屋旅館」としてのまとまりのあるイメージに整え直していきます。

民謡一家

米沢に伝わる民謡をはじめ、和太鼓、津軽三味線などを用いた郷土芸能を今に伝え、つないでいき、地域を盛り上げる一家。力強いパフォーマンスと家族の温かさが魅力。さらに活動の幅を広げ、新たな挑戦に踏み出していきます。

和えるは上記4社に対して、各社合計7回ほど、オンラインでの伴走型リブランディングセッションを実施。2025年2月には、米沢市で事業報告会を開催予定です。

企業の存在意義や経営者の方々の想いを棚卸しし、相互に共有し合うことで、新たな気づきや今後の営みを整理していきます。

「地域のブランド力向上・地域活性化」に携わる自治体の方へ

和えるではこれまで、地域の大切な伝統を次世代につなぐため、「地域の中小企業」を対象とした「伴走型リブランディング事業」の “aeru re-branding”を進めてまいりました。
近年では、行政主体のリブランディングプロジェクトに携わることも増えており、より多くの、リブランディングを必要としている地域の中小企業さまに出逢い、地域全体を元気に活性化していくためには、全国各地の自治体さまとの連携が必要不可欠です。

「伴走型リブランディングで地域の中小企業を応援したい」
「地域の未来にとって重要な、経済と文化を官民一体となって盛り上げていきたい」
「地域の大切な伝統を、次世代につなぎたい」

という自治体のご担当者さまは、ぜひ一度、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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