自治体による中小企業のリブランディングで「選ばれる地域」へ！〜山形県・米沢市さんの伴走型リブランディングがスタートしました〜

 

「地域の魅力的な中小企業を、一つでも多く次世代につなぎたい」

和えるでは、そのような想いで、地域の中小企業を対象とした「伴走型リブランディング事業」を行ってまいりました。それは、有形文化・無形文化ともに、地域の特色を育んでいるのは、まさしくその地に根付く中小企業であり、「日本の伝統を次世代につなぐためには、中小企業を元気にしていくことが重要」という想いからです。

さらに、そこに行政のバックアップが加わることで、一企業だけでなく、地域全体を盛り上げることにつなげられるとも考えています。地域に魅力的な中小企業が増えることで、地域全体のブランド力が向上し、「選ばれる地域」へ。経済的な効果も期待でき、そこからまた、「地域の伝統文化が育まれる」という「文化と経済の循環」が生まれていくのではないでしょうか。

そしてこの度、和えるでは、山形県米沢市さんが主体となって行う「米沢市伴走型リブランディング支援事業」に携わらせていただく運びとなりました。

「米沢市伴走型リブランディング支援事業」とは？

米沢市では、「米沢全体のブランド力向上を図る」ため、米沢品質向上運動による、自社のブランディングに取組む企業・団体等を応援するべく、対象企業のリブランディング支援を行っています。さらに、将来的には「米沢品質AWARD ※」への選出を促進し、更なるブランド力向上の循環を生み出すことが目的です。

※「米沢品質AWARD」とは：
米沢品質向上運動の中から生まれる、「挑戦と創造」を究め、特に秀でた米沢品質を有する商品やサービス等に対する顕彰制度です。米沢市が主催し、今年で4回目となります。
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和えるは、どのように中小企業の伴走支援をしているのか？

この度の事業では、「現地視察」・「オンライン伴走型リブランディングセッション（各社約10回）」という形にて伴走していきます。まずは現地に赴き、本質的な課題を見出し、共に施策・検討していきます。その後のオンラインセッションでは、企業やブランドの哲学を言語化し、ブレない軸を整えた上で、現場実務の改革・仕組みづくり等の伴走をします。また、2024年2月には、米沢市での事業報告会の実施を予定しています。

以下、現在伴走中の3社について記載します。

1.「今野味噌醤油醸造店」さん

明治33年創業の無添加味噌・木桶仕込み醤油を製造している蔵元さん。
「経営についてしっかりと学んだきたわけではないので、見直したい」
「新たに無添加の丸大豆醤油ブランドを立ち上げるので、販路やPRなども相談したい」
「会社を大きくしたいわけではなく、良いものを届けたい」
といった想いや課題感をお話していただきました。

今後はオンラインセッションを介して、軸となるブランドの本質を言語化。また、クラウドファンディングなどの具体的なアクションも視野に入れて進めています。

2.「株式会社登起波」さん

明治27年創業、米沢市で最も古い米沢牛専門店を運営。「本物の米沢牛の味と心を伝えたい」という想いで経営されているお店は、皇室御用達にも選ばれています。地元の方々には、「なかなか敷居が高く、行きづらい」というイメージをお持ちの方も多いようで、そこに課題を感じているとお話しいただきました。

「登起波らしさとは？」という問いから大切な軸を磨き出し、そこから顕在化した課題や、若い世代へのアプローチ方法などを中心に具体化を進めている最中です。

 

3.「株式会社tree」さん

コミュニケーション絵本、山菜と秘湯のツアー、草木塔のプロジェクトなど様々な取り組みをしておられる企業さん。「米沢にきて、遊んで学んで健康になってほしい」という土台の想いは一環しており、海外からの来客も。セッションの中でも際立っていた事業「ざいご太郎塾」のブラッシュアップをはじめとし、県外・海外へのPRにも注力していく予定です。

オンラインセッションにて、立ち上げ当初の想いや構想を振り返りながら、特に県外の方へ「ざいご太郎塾」や米沢の魅力を伝えるコンセプト文作成などを進めています。

「地域のブランド力向上・地域活性化」に携わる自治体の方へ

和えるではこれまで、地域の大切な伝統を次世代につなぐため、「地域の中小企業」を対象とした「伴走型リブランディング事業」の “aeru re-branding”を進めてまいりました。
近年では、行政主体のリブランディングプロジェクトに携わることも増えており、より多くの、リブランディングを必要としている地域の中小企業さまに出逢い、地域全体を元気に活性化していくためには、全国各地の自治体さまとの連携が必要不可欠です。

「伴走型リブランディングで地域の中小企業を応援したい」
「地域の未来にとって重要な、経済と文化を官民一体となって盛り上げていきたい」
「地域の大切な伝統を、次世代につなぎたい」

という自治体のご担当者さまは、ぜひ一度、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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その他、伴走型リブランディング事例：

• 奈良県奈良市さんとの協業『地域の工芸や地場産業を次世代につなぐ、官民一体の伴走型リブランディング支援』（記事はこちら、テレビアーカイブ動画はこちら）
• 福井県鯖江市の老舗眼鏡メーカーのリブランディング『経営資源の選択と集中を支える、ブランド哲学の言語化』（記事はこちら）