2023.11.14
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官民一体の伴走型リブランディング支援!工芸のフロントランナーを創出する「Nara Crafts’ Cross Project」(2023年度)が始まりました
【本事業の2022年度の取組みは、日本経済新聞・テレビ大阪「やさしいニュース」・日刊工業新聞社 「ニュースイッチ」でご紹介いただきました。「Channel JAPAN」にて海外でも放送されました。】
奈良市さんとの協業にて、工芸に関する多面的な支援を展開する「Nara Crafts’ Cross Project」2023年度の取組が始まりました!和えるはプロジェクト発足時の2022年度より参画しており、今回も奈良の伝統工芸の職人さんに伴走し、「地域の工芸や地場産業を次世代につなぐ」お手伝いをさせていただきます。今年度はなら工藝館(指定管理者:小学館集英社プロダクション)が事務局となり、より強力なバックアップ体制で事業を推進します。
行政が主体となり、対話を通して「伴走型のリブランディング支援」を行うという、全国的に見ても新しい本取組。海外をはじめとして、様々なメディアでご紹介いただきました。
新たに始動する本年の取組について、取材をご希望の方は、ぜひ下記よりご連絡いただけますと幸いです。
「Nara Crafts’ Cross Project」とは?
Nara Crafts’ Cross Project とは、“次代の工芸作家のフロントランナーを創出する”をコンセプトに、工芸に関する多面的な支援を展開する、奈良県奈良市のプロジェクト。
昨今の変化の激しい時代の中でも、自分自身のビジョンや戦略を見据え、工芸活動を営む方々に対し、経営やブランディング、マーケティングというアプローチからの多角的な支援を通じて、工芸作品や技術を新たな時代に繋げていきたい。このような課題感から、本プロジェクトは発足しました。
「進むべき道ではなく、歩き方を教えてもらえた」伴走型リブランディング支援
2022年度の本取組では、半年間にわたって奈良市工芸作家の4名に伴走させていただきました。実施後の報告会では、このようなお声をいただきました。
「リブランディング」と聞いた時は、売上や流行といった外部のニーズが先にあり、そこへ自分の作品を投入していく、という思考方法なのだろうと想像していました。でも、和えるさんのリブランディングは全く逆だった。まず作品や作家の想いありきで、自分がどういう世界観を届けたいのかを言語化することでした。これからどのように進むべきかを、一方的に教えてもらうのではなく、一緒に作り上げてもらえた、まさに「伴走」だったと感じます。「この道を進んでいけば着きます」ではなく、歩き方を教えてもらった感覚です。
2022年度成果発表会の記事はこちら
私たちが答えを持っているわけではなく、ましてや答えを押し付けることはできない。だからこそ、あくまでも、壁打ち相手であることを、和えるの伴走型リブランディング支援では大切にしています。
和えるは、どのように伴走しているのか?
今回の伴走型リブランディングでは、「現地視察」・「オンライン伴走型リブランディングセッション(各計6回)」・「専門家派遣」・「公開講座」という形にて伴走していきます。まずは現地に赴き、本質的な課題を見出し、共に施策・検討していきます。その後のオンラインセッションでは、工芸作家さんのビジョンや哲学を言語化した上で、経営やブランディング、マーケティングというアプローチからの多角的な支援を、奈良市さん・なら工藝館さんと共に行ってまいります。
2023年12月には、永田 宙郷(ながた・おきさと)さん(TIMELESS LLC. 代表 / ててて協働組合 共同代表 / DESIGNART 共同発起人)を講師としてお招きし、工芸作家の皆さまにご参加いただける公開講座を開催します。公開講座のお申込はこちら
また、2024年3月には、事業報告会を実施予定です。以下、今回伴走中の工芸作家さん2名についてご紹介します。
赤膚焼(あかはだやき)作家|大塩ほさなさん
▲現地視察の様子。工房にて対話する和えるの髙橋(左)と大塩ほさなさん(右)
立体工芸とデザインなど、芸術や美術を幅広く学んできた知見を活かし、絵付けを中心とした制作活動をされている赤膚焼作家の大塩ほさなさん。奈良絵の技術を磨きながらも、独自のモチーフを活かした作家活動も視野に入れており、そのバランスや今後の方向性を模索しています。
▲大塩さんが奈良絵の絵付けを施した作品
今後はオンラインセッションにて、大塩ほさなさんがもつ二面性を活かした、大塩ほさなさんらしい作風の言語化や販売経路開拓などの具体化を進めていきます。
奈良漆器作家|北浦雄大さん
▲現地視察の様子。対話する和えるの髙橋(左)と北浦さん(右)
大学時代に漆と出逢い、その土着性と質感に惹かれ、漆と縄文の関係を軸に「死生感」をテーマに制作してきたという奈良漆器作家の北浦さん。大学での非常勤講師や金継ぎ教室の講師なども兼任しており、今後制作を続けていく上での方向性や、新しい可能性を模索しています。
▲3Dプリンターと漆を組み合わせた北浦さんの作品
今後はオンラインセッションにて、北浦さんの魅力やルーツをさらに言語化し、在りたい姿を明確にした上で、経営戦略等の具体的な策を共に見出していきます。
和えるの「伴走型リブランディング支援」に、ご興味をお持ちの方へ
地域の工芸や地場産業をさらに盛り上げ、官民一体となって次世代の活躍を支援していきたい。和えるでは、そのようなお考えをお持ちの自治体様をお手伝いをする、伴走型リブランディング支援事業を進めております。
同一の工芸や産業でも、抱える課題は千差万別。和えるの伴走型リブランディング支援では、お一人おひとりとの対話を重ねることによって、会社やブランド、モノづくりの原点に立ち戻り、「自分たちは何のために存在しているのか。」その本質を問い直し改善策を共に考案、未来へつなげるための具体策を提供いたします。
また、各業界からプロの講師を招いた公開講座の設計やイベント企画、メディアへのアプローチなど、様々な角度でお手伝いさせていただくことが可能です。
和えるの伴走型リブランディング支援事業へご興味をお持ちの方は、お気軽にこちらまでお問合わせくださいませ。
その他、伴走型リブランディング事例:
- 山形県米沢市さん協業の伴走型リブランディング『自治体による中小企業のリブランディングで「選ばれる地域」へ』(記事はこちら)
- 福井県鯖江市の老舗眼鏡メーカーのリブランディング『経営資源の選択と集中を支える、ブランド哲学の言語化』(記事はこちら)
- 【前回2022年度分】奈良県奈良市さん協業「Nara Crafts’ Cross Project」でのリブランディング(記事はこちら、テレビアーカイブ動画はこちら)
取材をご希望の方へ
「Nara Crafts’ Cross Project」をはじめとする伴走型リブランディング支援、地域の地場産業のリブランディング支援等についての取材依頼のお問合わせは、こちらよりご連絡くださいませ。
和えるにご興味をお持ちくださり、ありがとうございます。
和えるでは、次世代に日本の伝統や先人の智慧をつないでいくことにご興味をお持ちのみなさまと共に、さらに事業を展開していきたいと考えています。
和えるへのご相談、ご質問がございましたら、ぜひ一度お問合せいただければ幸いです。
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