CASES

木材をお手入れする“aeru school”「みつろう塗り」を中学生のみなさまと行いました

aeru school

業種
教育機関
規模
およそ10名
所在地
東京「aeru meguro」

東京「aeru meguro」にて、栗の木の床と椅子をお手入れする、みつろう塗りの“aeru school”を開催しました。
参加してくださったのは、中学1年生から3年生のみなさまと先生
ものづくりに興味のある学生さんが多く、木のことや職人さんのことをお話しながら、隅々までお手入れを行いました。

「aeru meguro」にお越しくださるみなさまや私たちを、毎日支えてくれている、富山県産の栗の木の床。
木の木目を存分に楽しむことができるようにという想いを込めて、材木屋の職人さんに特別にお願いし、通常の床材に比べて幅の広い、15センチ幅の板を使っています。
「きれいになってね、長持ちしてね」と声をかけるようにして、みつろうで磨いていきました。
aeru meguro みつろう

みつろうとは、みつばちが巣作りのために、自ら分泌するロウのこと。
このみつろうに、菜種油や亜麻仁油、椿油、ヒバ油など、自然の恵みからいただいた油をブレンドすることで
みつろうクリームが出来あがります。
このクリームでお手入れすることで、乾燥していた木もしっとりと艶が出てきます。
日本では、古来より親しまれてきた、木材。米ぬかや菜種油で床を磨いて、家のお手入れをしてきたそうです。
aeru meguro
木の床をじっくりと眺めていると、いろんなことがわかってきます。
「この模様はなんだろう?」
「枝の跡である、節の部分だね」
「aeru meguro」に来てくれる子どもたちの中には、思わず床に座りこんでしまう子も。
先日は、毎週「aeru meguro」で開催しているリトミックの教室にて、1歳の男の子が木の床にあいている穴を探して、手でずっと触ってくださっていました^^


可動式の商品棚を動かすと・・・
「床の色が違う!濃いところと薄いところがあるね」と、会話が生まれます。
普段、人が通らないところは薄く、人がたくさん通るところは濃くなっている床。
和えるくんのお家には、たくさんの方々にお越しいただいており、その方々がたくさん通るところは、濃くなっているのです!
床の濃淡から、普段の暮らしが垣間見える、まるで歴史が刻まれているように感じますね。

みつろう、植物油、にはそれぞれに保湿や防腐、防虫などの効果があります。
木の床に少しずつみつろうクリームを塗りこんでいくと、つやつやと光沢がでてきました。


床のお手入れが終わると、普段みなさまにかけていただいている、栗の木の椅子にもみつろうクリームを塗っていただきました。
こちらの栗の木の椅子は、床に比べて、使い始めた時期が新しいので、明るいお色です。
「用途によっても、木の色の変化は異なりますね」と話しながら、自然のものに寄り添った暮らしについて考えることができました。

お手入れによってしっとりとした木の椅子。
最後には、自分たちで磨いた木の椅子にかけ、aeruの『青森県から 津軽塗りの こぼしにくいコップ』などでお白湯をいただきながら、お話をしました。
津軽塗りのコップは、栃(トチ)の木に漆を塗り重ねたもの。様々な木の質感を体感していただきました。

お手入れをした後の、床と椅子に囲まれ、ほっと一息。床も椅子も、なんだか嬉しそう。
ご感想をお聞きする中で、「将来、職人になりたいんだ」と話す中学生の方もいらっしゃいました。
みなさまと楽しくお話ししながら、木の床と対話しながら、お手入れすることによって、改めて、先人の智慧や伝統、そして、自然に寄り添い暮らしを大切にしてきた心を学ぶことができたように思います。

ぜひ、みんなでお手入れをした栗の木の床や椅子を見に、お立ち寄りくださいませ。