CASES
旭市子ども観光大使「こどもオンライン体験教室」にて、日本の伝統を通してSDGsを学ぶ“aeru school”を開催
aeru school
- クライアント
- TOSS東雲さん
- 業種
- サークル
- 規模
- 子ども計27名、大人計21名(保護者、講師、事務局含む)
- 所在地
- 千葉県旭市
教育サークルTOSS東雲さんのご依頼で、千葉県旭市の子ども観光大使「こどもオンライン体験教室」にて、3歳から中学生のお子さまを対象に、日本の伝統を通してSDGsを学ぶ“aeru school”を開催しました。
子ども観光大使とは、地域の魅力を発信できる担い手を育むための認定事業で、子どもたちは地域の良さを学び、体験し、それらをさまざまな形で表現しておられます。
ご依頼主からのご要望は、下記でした。
◯ SDGsを学べるようなオンラインイベントを開催したい
今回は、和えるの中川・落合が講師として、8月と12月の2回に渡りオンラインにて開催。参加者のご自宅にキットを事前にお届けし、オンラインでありながらも五感を刺激する手触り感のある体験となりました。
和えるでは、日本各地、またはオンラインにて、地域の伝統産業・工芸の素材や道具に触れながら、SDGsを学ぶことのできる“aeru school”を開催しております。
また、東京「aeru meguro」・京都「aeru gojo」でのスタディツアーの受け入れも行っておりますので、ご興味をお持ちの方は、こちらよりお問い合わせくださいませ。
「日本の伝統」という切り口で、SDGsを学ぶ
「SDGs」という言葉を使わなくても、小学生をはじめとするお子さまに、SDGsについて学んでいただくことは可能です。
例えば、「和紙は植物からできている」と知ることで、「モノづくりと原材料の関係」に興味をもつきっかけとなります。
また、先人は次世代のことを想い、この先もまた使えるようにと育てながら、少しずつ自然の恵みをいただいてきました。と、日本の伝統的なモノづくりは、世代を超えて受け継ぐために環境への負荷が過剰にならないよう配慮されていると気づくことができます。
自分たちが普段使っているモノが、どのような原材料から生まれ、自然にどのような影響を与えるのかを知ることは、将来的にモノを選択する際の大切な判断材料ともなり得ます。そして、そのような行動が、SDGsの目標でもある「海や陸の豊かさを守ること」「つくる責任、つかう責任」にもつながっていくと感じています。
第1回目:SDGsについて触れながら、和紙はがきの型染め体験!
「こどもオンライン体験教室」8月の開催分では、「伊勢型紙」を活用して「和紙はがきの型染め体験」を実施しました。3歳から中学生のお子さま18名、大人12名(保護者、講師、事務局を含む)にご参加いただきました。
※写真は、ご了承いただいた上で掲載しております。
「この紙は、いつも使っている紙となにが違うかな?」
「なにからできていると思う?」
「この刷毛(はけ)は、何の動物の毛からできていると思う?」
このように、まずは活用するお道具を題材に「一つのモノがどのような過程で生まれたのか」という部分へ想いを馳せていただきました。
クイズ形式で尋ねるため、子どもたちも「え!◯◯の毛だったの〜!」と楽しみながら学ぶ姿が見られました。
和紙は、植物から。
刷毛は、動物の毛から。
日本の伝統は、自然と密接につながっており、和紙はがきの型染めで活用する「顔彩・和紙・刷毛・伊勢型紙」そのどれもが「自然の恵みと共に生まれた」ということを、和えるの講師が、子どもたちにもわかりやすく説明していきました。
「和紙はがきの型染め体験」では、思い思いに、感性豊かな模様を創り上げていきました。子どもたちからは、下記のようなお声をいただきました。
“かたぞめをもう一回やってみたいなと思いました。”(小学1年生)
“型染めが思っていた以上に楽しかったです。”(中学2年生)
SDGsについて学ぶだけでなく、楽しみながら日本の伝統に触れていただけたことを、大変嬉しく思います。
第2回目:ギルディングを活用した、年賀状作り
「こどもオンライン体験教室」12月の開催分では、「ギルディング」というフランスの技術と、日本の紙漉きの技術を融合させた年賀状作りのワークショップを開催しました。
3歳から中学生のお子さま9名、大人9名(保護者、講師、事務局を含む)にご参加いただきました。
和紙ができるまでの工程を説明したり、実際に原材料である楮(こうぞ)をお見せしたりすることで、子どもたちからは下記のようなお声が聞こえてきました。
「紙が、こんな植物からできていたなんて知らなかった。」
「こういう風にして作られているから、少しざらざらしていたり、茶色い点々があったりするんだね。」
▲和紙を作る工程で使われるトロロアオイ
ギルディングを活用した年賀状作りでは、のり付けされた和紙のはがきの上に「箔(はく)」を散りばめることにより、美しい模様のはがきが出来上がりました。
※上記はイメージ写真です。
ご参加いただいた皆さまからは、下記のようなお声をいただきました。
“想像していたよりきれいな模様が出てきて、うれしかったです。”(小学4年生)
“初めての和紙のハガキ作りでしたが、日本文化に触れる事のできる貴重な体験ができました。”(保護者の方)
和えるにて制作した、経済産業省「STEAMライブラリー」の教材のご紹介
最後に、子どもたちの更なる学びにつなげられるよう、和えるにて制作した経済産業省「STEAMライブラリー」の教材についてもご紹介しました。
教材はこちらから
〜染めの職人さんになってみよう!型染め体験を通して伝統工芸を学ぶ〜
STEAMライブラリーでは、お子さまの興味・関心に合わせて、無料で教材がダウンロード可能です。高校生向けに制作されたものですが、動画やスライドを活用して、小学校の授業やご自宅でも学びを深めていただける内容となっています。
このように、”aeru school”では、楽しみながら、「日本の伝統・職人さん・自然」を通じて、SDGsについて学ぶことができる機会をお届けしています。
“aeru school”・スタディツアーにご興味をお持ちの方へ
和えるでは、SDGsをテーマとした”aeru school”やスタディツアーのご依頼をお受けする機会が増えてまいりました。保育園・幼稚園・こども園から大学、企業まで、さまざまな方よりお声がけいただいております。
ご依頼主さまのご要望に沿ったテーマで”aeru school” を企画・実施しておりますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。
お問合せはこちらから
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- 山形県米沢市で出張型aeru school「よねざわおりであそぼう」を開催しました。
(記事はこちら)