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子育て世帯が住み続けたくなる区へ 京都・山科区で日本の伝統に触れる親子向けワークショップ「京の和ろうそくでお誕生日会」を開催しました!

aeru school

クライアント
京都市山科区さん
業種
自治体
所在地
京都府京都市山科区

乳幼児期は、「心と体の基礎を育む」とても大切な時期。
お子さまも五感を目いっぱいに使って、その基礎となる情報をたくさん吸収していきます。

「感受性豊かな乳幼児期だからこそ、自然の恵みを生かして職人さんが作ったモノに触れることで、“感じる心”を育んでほしい」という和えるの想い

そして、「子育て、子ども・若者の育ちを地域で支える」を基本計画のテーマに据え、子育て世帯に選ばれるまちを目指す「京都市山科区」

そんな想いが重なり、この度、京都市公民連携・課題解決推進事業「KYOTO CITY OPEN LABO」連携事業を通じて、親子向けワークショップイベント「京の和ろうそくでお誕生日会」を、2024年3月・4月に計2回実施しました。当日は計21組43名の親子がご参加くださり、「子どもと一緒に楽しめて、身近なところで伝統文化に触れられるのはうれしい」「大人も学べることが多く、子どもも自由に参加できた」「ぜひまた参加したい」とご好評の声を多くいただき、大盛況となったイベント。

本記事では、当日のイベント内容に加え、日本の伝統に触れたお子さまの様々な反応や、お子さまの成長を実感されたご家族の声などをお届けします。

京都・山科区の風土を感じていただく仕掛けを

「みんな、ここは京都市何区か知っていますか?」というaeru scool講師の質問に
「山科区!」と大きな声で答える子どもたち。

賑やかにスタートした誕生日会の冒頭では、本日の体験内容をご案内。

山科疏水沿いに続く、桃色の桜並木と鮮やかな黄色の菜の花をモチーフにデザインした「京の和ろうそく」や「べんがら」をご紹介しました。
京都や、山科区にゆかりのあるものを中心に用いることで、子どもたちの地域愛も育みます。

「べんがらは土からできてるんだよ」という講師の言葉に「ほんと!?」と興味津々のお子さまもいらっしゃいました。

▲区役所の会議室にて実施。当日は満員御礼で、賑やかにイベントがスタートしました。       

京の和ろうそくの、力強く、温かい灯りを体験

京都の和ろうそく職人さんに、この日のために特別に製作を依頼した和ろうそく。

「和ろうそく」は、すべて植物由来の原材料から作られており、製作の過程でできる芯の中の空洞に空気を取り込むことで、風がない場所でも幻想的にゆらぐ、大きく消えにくい炎を生み出します。
その炎は、夕陽のような優しい橙色を放ちながら、見る者の心をすっと穏やかにしてくれます。

日常において火を見る機会が少なくなった今、親子で京都の職人さんが和ろうそくに火を灯して、力強く、温かい日本の灯りを体験いただきました。

「ふ~っ!」と口をすぼめたり、息を強く吐き出したり、小さなお子さまにとってはまだまだ難しいことも。年代の異なるお友達の様子を見て学びながら、和ろうそくの観察を続けます。

「本当だ、全然消えない!」
「炎が大きい!」
「蝋が垂れない!」
「真ん中が凹んでる!」

など、気づいた点を言語化するお子さまの姿に、成長を実感されるご家族もいらっしゃいました。

日本の伝統的な顔料「べんがら」でお子さまの手形・足形をとろう!世界に一つだけの作品を制作

「お子さまの”今”を形に残しておきたい」
とお考えの方も多いのではないでしょうか?

「和ろうそく」の体験の次は、土からとれる日本の伝統的な顔料「べんがら」を使って、お子さまの手形・足形で世界に一つだけの作品を制作。
べんがらは京町家の紅殻格子などにも使われており、京都・山科区の子どもたちにとっても、実は馴染みのある顔料です。

今回は山科区の桜や菜の花をモチーフとし、春を感じる色鮮やかさ。
片手?両手?桃色?黄色?どの手で、どの色で、どんな風に手形を押すか、
お子さま自身で悩みながら決めていきます。

べんがらに触れるまではドキドキ。
触れてみたら「トロトロして気持ちがいい!」「土の香りがする!」と腕にまでべんがらを塗っているお子さまや、手形ではなく指の形を取るお子さまも、みな想い想いに楽しんでいる様子でした。

▲桃色のべんがら。上手に手形がとれるかな?

▲黄色のべんがらを手のひらにぺたぺた。手形の準備ができました。

▲上手に手形が取れました。指でもぺたぺた。

作品制作の最後には、日本で古くから、大切なものを入れる箱の素材として使われてきた「桐」製の木枠に入れて、お子さまの”今”をより特別なものに変身させていきます。

▲完成した作品を持って記念撮影。

 

5年後、10年後、先の未来でも、この「今」を鮮明に感じていただけますように。

その他にも、こけしや桜の木のはさみ、和紙のボールなど、様々な職人さんの技が光る
モノに触れていただける場をご用意。日本の伝統を通して”感じる心”を育む、温もりのある
時間を過ごしました。

ご参加くださったみなさまからのお声

全2回、1歳から6歳のお子さまとそのご家族がご参加され、大盛況に終わった本イベント。
日本の伝統を通して、学びと楽しさを実感されたというお声をいただくことができました。

子ども本人から、楽しかったと聞けました。親も楽しかったです」。
大人も学べることが多く、子どもも自由に参加できてよかったです」。
和ろうそくについて学べました」。
「親も子どもも伝統文化に触れる機会が少ないため、親子で楽しめる身近な伝統文化に関連するイベントがあれば参加したいです」。

山科区では、引き続き子育て世帯に選ばれるまちをめざして、子育て向け支援のサービス拡充や様々なイベント実施を検討していきます。

aeru schoolにご興味をお持ちのみなさまへ

「日常生活において、日本ならではの美しさを感じられる機会が少なくなった」
「子どもが小さな頃に、日本の伝統や文化に触れる経験をしてほしい」

とお考えの方も多いのではないでしょうか。

和えるは本連携事業のように、日本の伝統や文化を通して、お子さまの感じる力を育む企画開発を得意としています。
自治体の他、法人、教育機関の方などの様々なご要望に合わせてご提案・企画・運営が可能です。
ご興味をお持ちの方はお気軽にこちらまでお問い合わせくださいませ。

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