7月21日放送、FM京都ラジオ「Artisan’s Talk」〜京焼「丈夫窯」の加藤丈尋さんと新人職人の富澤さん〜

放送開始から丸4ヶ月がたった、「α-STATION」FM京都のラジオ番組『Artisan’s Talk』。
和える代表の矢島がDJを務めさせていただき、
京都の若手職人さんの声を、毎週お届けしています。

これまでの放送内容は、こちらのレポートをご覧ください＾＾

●つづれ織り職人 森紗恵子さん（前編・後編）
●京すだれ本舗「久保田美簾堂」久保田真司さん（前編・後編）
●京焼「蘇嶐窯」涌波まどかさん（前編・後編）
●京焼「蘇嶐窯」未来の5代目 涌波優太くん（特別編）
●京都信用金庫の専務理事 榊田隆之さん(経済界編)
●漆芸工房「表望堂」島本 恵未さん（前編・後編）
●「京都 鳴滝 北澤造園」北澤真さん（前編・後編）
●京扇子「大西常商店」大西里枝さん（前編・後編）

7月21日は、ゲストに「“お師匠さん”と“お弟子さん”」という、初めての組み合わせで、
京焼「丈夫窯」の加藤丈尋さんと、新人職人の富澤さんのお二人をお招きしました！
加藤さんは、京都・清水焼団地にて、1982年に開窯された
京焼「丈夫窯」の2代目でいらっしゃいます。

お誂え文化が息づくまち、京都

加藤さんと矢島との出会いは、京都の職人さんと一緒にものづくりをしたい、
『京焼のこぼしにくい器』を作りたいと思った時に、ご縁をいただいたことでした。
みなさまは、京焼についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
放送では、「そもそも、京焼とは？」というお話からスタートしました。

aeruの『こぼしにくい器』を作っていただいている、
徳島県の大谷焼や青森県の津軽焼は、
それぞれの地域の土や石を使って焼き上げたもの。
一方で京焼は、全国から素材のお取り寄せをしているのが特長です。

その由縁は、千年の都として、位の高い方々が「お誂え」をするという文化が
京都で育まれてきたことにあるといいます。
「都で一旗揚げよう！」という一流の職人さんが、
各地の素材や技を持って、全国から集まってきたのだそうです。

そうして全国から集まった技や伝統が積み重なり、
またその時代の新しいものを皆が考えていくことで、伝統と革新が繰り返されてきたという、
加藤さんのお話を興味深くお聞きしました。

本当の意味で、次世代に伝統をつなぐ

そんな伝統と革新の街・京都にて、
「丈夫窯」では、加藤さんのお父さんの代から研究を重ねていらっしゃる釉薬を活かして、
色鮮やかな花器や食器、お茶道具などを作り、挑戦を続けていらっしゃいます。
そして今、若い職人さんをお育てになるという挑戦をされている加藤さん。

ゲストにいらっしゃった、新人職人の富澤さんは、
今年4月に「丈夫窯」に入られたばかりの31歳です。
生まれも育ちも関東で、東京でもお仕事をされていたという富澤さんは、
自分の中で「焼き物を仕事にしたい」という意志を大切にされ、
京焼の職人の道へ入られたといいます。

京都の学校で焼き物を学ばれ、インターンシップで訪れた「丈夫窯」にて、
家族のように受け入れてくださったことから、
「ここでやっていきたい」という想いを強くされたそう。
お話を伺う中で、「続けていく。次世代に伝統を繋いでいく」という
強い意志が、伝わってきました。

海外へ…言葉の壁を越える

お師匠さんである加藤さんは、富澤さんのある経験にも期待を寄せています。
それは、ワーキングホリデーでの海外経験。
”言語の壁を越えて、ものづくりができる職人さん”
”ものづくりをしながら、コミュニケ―ションもとっていく職人さん”
そんな職人さん像を目指していらっしゃいます。

「土揉み3年、ろくろ10年」といわれる職人の世界。
それができて、ようやくスタートラインに立てるといいます。
次世代を温かく見守るお師匠さんと、期待に応えていこうというお弟子さん、
双方の強い想いを感じた回でした！

さて、明日7月28日朝6:00〜放送の『Artisan’s Talk』では、引き続き、清水焼「丈夫窯」から、加藤丈尋さんと、もう一人のお弟子さんである
新人職人の尾形さんをお招きします。
尾形さんがどのような想いで京焼の職人さんを目指し、
日々取り組んでいらっしゃるのか、今から放送が楽しみです＾＾
みなさまも、どうぞお聴きいただけますと嬉しいです。

aeru gojoホストマザー（店長）田房

「Artisan’s Talk」番組詳細

放送局：「α-STATION」 FM京都
放送日時：毎週金曜日　朝6:00-6:25
リクエスト&メッセージはこちらから。
放送エリア：京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県の5府県
（FMラジオチューナーを通じてお聴きいただけます）
※なお、パソコンやスマートフォンでラジオが聴ける「radiko.jp」では、
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