2018.07.26

7月20日放送、FM京都ラジオ「Artisan’s Talk」〜「弘誠堂」表具師の 田中健太郎さん〜

毎週金曜朝6時から放送している、
「α-STATION」FM京都のラジオ番組『Artisan’s Talk』
和える代表の矢島がDJを務めさせていただき、
京都の若手職人さんや、伝統を次世代につなぐ取り組みをされている方々などのお声をお届けしております。

7月20日のゲストには、先週に引き続き
「弘誠堂」3代目で表具師の田中健太郎さんをお招きしました。

表具師 田中健太郎さん

田中さんは現在、お父さまと一緒に、
「思い出を守る」といった想いで、
額や襖などの古いものをお直しするお仕事をされている一方、
表具の技術を使って「新しい住環境づくり」に挑戦されています。
今後どのような生き方を表具師として
目指していらっしゃるのかについてお話しくださり、
今回の『Artisan’s Talk』は、
田中さんから生まれるイノベーションの気配を色濃く感じる放送となりました!

〇表具のお直しにかける想いについては、
先週の放送のまとめ記事をご覧くださいませ!

帯の糸を作る技術を活かした挑戦

「新しい住環境づくり」に挑戦されている田中さん。
こちらの写真は、先日パリで開催された
「京都・パリ友情盟約締結60周年」を記念したイベントでの展示の様子です^^

表具師 田中健太郎さん

こちらの作品は、箔の職人さんと一緒に制作されたものだそう。
洋室のオブジェとしてもお使いいただけるようなデザインですね^^
銀箔を硫黄で焼くことにより、化学反応を起こし、
銀色から黄や赤、青などの様々な色に変化させる技術が活かされています。

もともと、箔の職人さんは、着物の帯に使われる素材を作っておられるとのこと。
様々な色に変化した箔は、細く細く裁断し、帯の横糸として使われるのですが、
その裁断前の箔を活用され、このオブジェが生まれました。

着物が売れにくい時代になり、職人さんは箔のお仕事を辞めようとされていたそうですが、
帯以外のものを作るために、帯を生み出すための技術を
現代の暮らしの中で活かす挑戦をされているのです。

表具師としての技術、箔を加工される技術、
それぞれが和えられることで生まれた、新しい作品。
掛け軸のように住環境を生み出していた表具の技術だからこその、
「新しい住環境を作っていきたい」という強い思いが伝わってきました。
表具師 田中健太郎さん

明日のゲスト

さて、明日7月27日朝6:00からの放送では、
陶芸作家の小川文子さんをゲストにお招きしてお話を伺ってまいります。
2015年から陶による器とアクセサリーのブランド『ayako.ceramics』を展開されている、小川さん。どのような想いでお作りになっているのでしょうか。
どうぞお楽しみに!

aeru meguro ホストシスター松下

これまでの放送はこちら

◯2018年度のゲスト
●「楽芸工房」西陣織 製糸部門 伝統工芸士の村田紘平さん(前編後編
●桶屋「近藤」 近藤太一さん(前編後編
●京・地張り提灯専門「小嶋商店」の小嶋俊さん(前編後編
※小嶋さんとは、以前、aeru gojoにて、門川大作京都市長と矢島の3名で、
「京都から伝統産業を活性化し、日本全国を元気に」というテーマで鼎談させていただきました。
◯鼎談の様子はこちら
●京友禅ブランド「SOO(ソマル)」代表 日根野孝司さんら4名(前編後編
●京焼・清水焼 絵付け師の田辺桂さん(前編後編
●鳴り物仏具「南條工房」の南條和哉さん(前編後編
●「齋田石材店」代表の5代目、齋田隆朗さん(前編後編
●「弘誠堂」表具師の 田中健太郎さん(前編

◯2017年度のゲスト
これからの経済を担う京都の若手職人さんたちをはじめ、
経済界の方々や商品を生み出すことや届けることに携わっていらっしゃる方々など。
各回の内容の記事を、こちらよりご覧いただけます。

「Artisan’s Talk」番組詳細

放送局:「α-STATION」 FM京都
放送日時:毎週金曜日 朝6:00-6:25
リクエストメッセージはこちらから。
放送エリア:京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県の5府県
(FMラジオチューナーを通じてお聴きいただけます)
※なお、パソコンやスマートフォンでラジオが聴ける「radiko.jp」では、
放送から1週間に限り、聴き直すこともできます。
「radiko.jpプレミアム」にご加入いただくと、全国どこでもお聴きいただけます。
全国民放FM52局のラジオ放送を、エリア制限なく聴取できるau公式ラジオアプリ、LISMO WAVEにも対応しております。

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • note