毎週金曜朝6時から6時55分の間放送している、
「α-STATION」FM京都のラジオ番組『Artisan’s Talk』
和える代表の矢島がDJを務めさせていただき、
京都の若手職人さんや伝統を次世代につなぐ取り組みをされている方々などのお声をお届けしております。

四条烏丸のスタジオにゲストをお迎えしてお送りしている普段とは異なり、
8月10日から9月7日までの放送は、夏休み特別編として、
丹後ちりめんの産地・京都府与謝野町からお送りいたしました!
ーーーーーー
◯これまでの、ゲストはこちらのお二人^^ぜひ、まとめ記事をご覧くださいませ。
8月10日、17日 「羽賀織物」三代目の羽賀信彦さん(前編後編
8月24日、31日 「高美機業場」三代目の高岡徹さん(前編後編
ーーーーーーー

夏休み特別編最終回となる9月7日の放送では、スペシャルゲストとして、
与謝野町長の山添藤真さんをお招きしました。
ご自身も丹後ちりめん織元の長男としてお生まれになり、
いまは行政の側から伝統産業を育んでいらっしゃる山添さん。
与謝野町の力をつないでいこうと取り組んでいらっしゃる熱い想いを伺いました^^

人を育む

2014年から与謝野町長を務め、今年2期目に入られた山添さんは、
与謝野町のことを「織物産業や農業などの地場産業が栄えた、寛容性と個性のある町」とおっしゃいます。
丹後ちりめん始まりの地として、織物産業に従事した方々が技術や智慧を開き、
人々を迎え入れてきた気質が与謝野町にはあるとのこと。

「与謝野町の潜在力の高さに感銘を受け、
そこに少し風が吹いて行くと、その力が引き出されるのではないか」という想いで、
町長になろうと思われた山添さん。
特に、絹織物の生産の6割を担い、与謝野町の強みである織物産業について、
今後も持続していくようにと、人材の育成や確保に力を入れておられます。
前回と前々回の放送でも職人さんがご紹介くださった「ひらく織」プロジェクトや、
職人さんの養成講座なども積極的に開催。

従事者や事業所が数としては減っている現状を、
「大きな可能性に満ちている」とおっしゃったのがとても印象的でした。

先人から引き継いできた「撚糸(ねんし)」の技術を活かし、
フランスの事業者とコラボするといった、
海外の販路を見つけた事業所もあるとのこと。
「丹後産地をひっぱるのは与謝野町だと思う。
ひいては、織物業をひっぱる力も与謝野町にはあると思う」というお言葉を伺い、
今後の与謝野町の取り組みがより楽しみになりました^^

産業の根幹である、原材料を育む


人材を育んでいくことに加え、山添さんが力をお入れになっているのは、
原材料の部分。山添さんは、原材料を「産業の根幹」とおっしゃり、
絹織物に欠かせない「シルク」の生産にも挑戦を始めていらっしゃいます。
今は中国やブラジルなどの海外からの輸入に頼っているシルク。
2年ほど前から、与謝野町産を目指して、
お蚕さんが食べる桑の葉の栽培整備や養蚕業に取り組んでいるのだとか。

原材料の供給という面は、織物産業だけでなく、
他の伝統産業の世界においてもとても大切な部分。
私たちも職人さんとお話をすると、「漆器の原材料となる、漆の木を育てる人がほとんどいない」
「和紙の原材料となる、楮(こうぞ)の木も減っている」といったお声を耳にします。
作りたい、届けたいと思ったときに、原材料の供給自体が難しい現状があるのです。
「日本の伝統を次世代につなぐ」ために、
ものづくりに欠かせない原材料の生産にも取り組んでいきたい。
私たちも、そんな想いで”aeru satoyama”事業を緩やかに始めています。
○”aeru satoyama”事業について、さらに詳しくは、
日経カレッジカフェ「和える(aeru)の夢(6) これからの安泰な会社とは」
に掲載いただいております。

自然と産業がつながり、
「一貫して循環するような生態系が生まれていくのかもしれませんね」
と矢島も話しておりましたが、
山添さんのお話を伺い、
生産から製造、そして、私たちの暮らしに届くまでが見えるような産業のあり方は、
本質的に「伝統をつなぐ」ためにとても必要なことなのだと、改めて感じました。

実は、与謝野町は2020年に、丹後ちりめん誕生から300周年を迎えます!
山添さん自身も、江戸時代から続く丹後ちりめんの織元にお生まれになり、
いつかは7代目として活躍されるかもしれないとのことでしたが、
この300周年はゴールではなく、
「技術を引き継ぎながら、新しいステージに向かう機会にしたい」と、
山添さんはおっしゃいます。

未来への可能性を感じる与謝野町。
山添さんをはじめ、丹後ちりめんの職人さんや町の方々が
わくわくしている、そんな場所なのかもしれません。
ぜひ、みなさまも機会がございましたら、
与謝野町へ足を運んでみてくださいね^^

明日のゲスト

さて、明日9月14日朝6:00からの放送は、
金彩扇子作家の米原康人(よねはらやすと)さんをお招きします^^
○収録の様子はこちら
米原さんは、箔押しと呼ばれる技法で、能や歌舞伎などに使用する京扇子に
金箔などをあしらって、雅な彩りを表現されていらっしゃいます。
2015年からは、印刷では表現が難しい“扇子本来の美しさ、格好良さ”を追求した
オリジナルの商品も製作されている米原さん。
どうぞ明日の放送もお楽しみに^^

aeru meguro ホストシスター松下

これまでの放送はこちら

◯2018年度のゲスト
●「楽芸工房」西陣織 製糸部門 伝統工芸士の村田紘平さん(前編後編
●桶屋「近藤」 近藤太一さん(前編後編
●京・地張り提灯専門「小嶋商店」の小嶋俊さん(前編後編
※小嶋さんとは、以前、aeru gojoにて、門川大作京都市長と矢島の3名で、
「京都から伝統産業を活性化し、日本全国を元気に」というテーマで鼎談させていただきました。
◯鼎談の様子はこちら
●京友禅ブランド「SOO(ソマル)」代表 日根野孝司さんら4名(前編後編
●京焼・清水焼 絵付け師の田辺桂さん(前編後編
●鳴り物仏具「南條工房」の南條和哉さん(前編後編
●「齋田石材店」代表の5代目、齋田隆朗さん(前編後編
●「弘誠堂」表具師の 田中健太郎さん(前編後編
●陶芸作家の小川文子さん(前編後編
<5週連続 夏休み特別編!京都府与謝野町の工房から>

●「羽賀織物」三代目の羽賀信彦さん(前編後編
●「高美機業場」三代目の高岡徹さん(前編後編

◯2017年度のゲスト
これからの経済を担う京都の若手職人さんたちをはじめ、
経済界の方々や商品を生み出すことや届けることに携わっていらっしゃる方々など。
各回の内容の記事を、こちらよりご覧いただけます。

「Artisan’s Talk」番組詳細

放送局:「α-STATION」 FM京都
放送日時:毎週金曜日 朝6:00-6:25
リクエストメッセージはこちらから。
放送エリア:京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県の5府県
(FMラジオチューナーを通じてお聴きいただけます)
※なお、パソコンやスマートフォンでラジオが聴ける「radiko.jp」では、
放送から1週間に限り、聴き直すこともできます。
「radiko.jpプレミアム」にご加入いただくと、全国どこでもお聴きいただけます。
全国民放FM52局のラジオ放送を、エリア制限なく聴取できるau公式ラジオアプリ、LISMO WAVEにも対応しております。