和える代表の矢島がDJを務めさせていただいている
「α-STATION」FM京都のラジオ番組『Artisan’s Talk』

京都の若手職人さんや、
伝統を次世代につなぐ取り組みをされている方々などの声を
毎週お届けしております。

2017年最後の放送となった12月29日は、特別編。
「京菓子司 末富」代表の山口富藏さんをお招きしました!
末富さんは1893年(明治26年)創業の京菓子屋さん。
末富さんの斜向かいに、京都直営店「aeru gojo」をオープンしてから
京都の歴史のこと、お菓子のことなど、日々学ばせていただいております!
今回は特別編として、「京都のお正月の過ごし方」や「お正月の和菓子」、
そして、和菓子にかける想いについて伺いました。

京都のお正月と和菓子

「お祝いやす」
京都では、白みそ・丸餅のお雑煮をそのように言いながら
いただくのだと教えてくださった富藏さん。
“食べる”のではなく、“祝う”。
お屠蘇(とそ)や紅白のなますと共にいただきながら、お正月を過ごされるそうです。

お正月にいただくお菓子としては、
おめでたい「初日の出、富士山、春の海、松竹梅」などが題材だそう。
お正月の和菓子としてイメージのある「花びら餅」は元々はなく、
昭和40年代ごろに広まったものだということも教えてくださいました。
白みその餡に、たたき牛蒡。

かつて京都御所で配られていたという「串はなびら」を
お菓子の形にしたのが、明治10年ごろ。
その後、茶道が学校教育に取り入れられ、広がっていったそうで、
茶道と和菓子のつながりや、歴史の奥深さを改めて感じました^^

人をお迎えする 心を通わせる和菓子

お正月は、「まわり」と呼ばれる、お仕事もされている「末富」さん。
複数の生菓子を作られ、
お客様のところを廻って必要なお菓子をお渡しになる「まわり」には、
いつお客様がいらっしゃってもお出迎えできるようにという、
京都のおもてなしの心が表れていると感じました。

京町家が「うなぎの寝床」と呼ばれる、細長い構造になっていることも、
お客様を迎え入れるカタチの意味があるとおっしゃる富藏さん。
「京菓子は、おやつではなく、人を迎える、もてなす世界。
思いを広げる際のキーワードになる」
というお言葉がとても印象に残りました。
お客様をお迎えすることを大切にする京文化の上で、欠かせない和菓子。
おいしい、きれい、食べるだけではなく、
おもてなしとして、交流の接点となるのですね。

和菓子は、和歌や季節などを題材に、豊かな表現に溢れています。
矢島も「和菓子は人と人とのつながりを生み出すもの。
一つひとつに意味があり、話が広がる。」と話しておりましたが、
どんな器が合わせられているのか、何を題材とされているのかなど、
お菓子を出してくださる方の心を感じ、会話を楽しめるようになりたいと思いました^^

また、「和菓子は、人と人とをつなぐ、“和える”ことをしているのかもしれない」
というお言葉も印象的でした。
「亭主とお客様の間で生まれる会話が、親子の間でもできるようになったら嬉しい」とのこと。

これまで、「aeru gojo」では富藏さんに、
和菓子や京都の文化についてお話していただくトークイベントを、開催してまいりました。
今後も、みなさまが和菓子を通して生まれる会話や世界、季節感や文化を感じられる、
心の豊かさを育むためのお役に立てるよう、取り組んでいきたいと思います。
◯祇園祭についてのイベントの様子はこちら
末富さん トーク
◯七夕についてのイベントの様子はこちら

「京菓子司 末富」さんは、2018年1月4日から営業していらっしゃいます。
和菓子に込められた想いについても、ぜひ聞いてみてくださいね^^
「心を通わせる和菓子」を楽しみながら、2018年も様々な出逢いがみなさまに生まれますように。

明日のゲスト

さて、明日1月5日朝6:00〜放送の『Artisan’s Talk』では、
金物「河長」の吉田高朗さんをお招きします。
2018年初回の放送もどうぞお楽しみに!

aeru gojoホストマザー(店長)田房

これまでの放送内容

●つづれ織り職人 森紗恵子さん(前編後編
●京すだれ本舗「久保田美簾堂」久保田真司さん(前編後編
●京焼「蘇嶐窯」涌波まどかさん(前編後編
●京焼「蘇嶐窯」未来の5代目 涌波優太くん(特別編
●京都信用金庫の専務理事 榊田隆之さん(経済界編)
●漆芸工房「表望堂」島本 恵未さん(前編後編
●「京都 鳴滝 北澤造園」北澤真さん(前編後編
●京扇子「大西常商店」大西里枝さん(前編後編
●京焼「丈夫窯」加藤丈尋さんと新人職人の富澤さん・尾形さん(”お師匠さん”と”お弟子さん” 前編後編
●「株式会社 ウエダ本社」の代表取締役社長 岡村充泰さん(経済界編)
●「嵯峩螺鈿 野村」のむらまりさん、野村拓也さん(前編後編
●特別編「ブータンの伝統継承から学ぶ」
●「山本合金製作所」鏡師 山本晃久さん(前編後編
●竹工房「喜節」竹工芸職人の細川秀章さん(前編後編
●京友禅「丸染工株式会社」型友禅職人の横田武裕さん(前編後編
●京焼の絵付師 林民和さん(前編後編
●九谷焼の福島武山さんと三井広報委員会の吉田昌司さん(特別編
●京座布団「株式会社 高岡」の代表取締役 高岡幸一郎さんと雜賀香江さん(前編後編
●西陣織「りんどう屋」代表の佐々木英人さんとお弟子さんの冨山華菜さん(前編後編
●「河政印房」京印章職人の河合良彦さん・河合祥子さん(前編後編
●「中村ローソク」の田川尚史さん(前編後編

「Artisan’s Talk」番組詳細

放送局:「α-STATION」 FM京都
放送日時:毎週金曜日 朝6:00-6:25
リクエスト&メッセージはこちらから。
放送エリア:京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県の5府県
(FMラジオチューナーを通じてお聴きいただけます)
※なお、パソコンやスマートフォンでラジオが聴ける「radiko.jp」では、
放送から1週間に限り、聴き直すこともできます。
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